同社2022年3Q(7-9月)決算は、売上高が前年同期比29%増の55.7億ドル、 Non-GAAP の調整後EPSが同8%減の0.67ドルだった。売上高、EPS共に市場予想をやや下回った。売上面では、データセンター部門は同45%増収(16.1億ドル)、プロセッサ EPYCが好調だったなか、中国向けCPU需要減少を米国向けが補った格好。ゲーミング部門は同14%増収の16.3億ドル、年末商戦特需を背景に、 PS5と新型Xbox向けチップセットが好調で、パソコン用GPUの不振をカバー。エンベデッド(組み込み半導体)部門は同16.5倍増収の13億ドル、ザイリンクスの事業買収が大きく寄与。一方、主力だったクライアント部門は同40%減の10.2億ドル、パソコン向けCPUの出荷減が大きく響いた。
損益面では、エンベデッド 部門の営業利益6.35億ドルと、前年同期の2300万ドルから大きく躍進。データセンターの営業利益は同64%増の5億ドル。 クライアント部門の営業損失2,600万ドル(前年同期の営業利益は4.9億ドル)。ゲーミング部門の営業利益は同39%減の1.4億ドル。その他の営業損失は13.2億ドル、うち、ザイリンクス買収関連の無形固定資産の償却等は10.0億ドルだった。全体の営業利益率は23%と、前年同期比1%ポイントの減少にとどまった。