米地銀パックウエストの身売り報道も、銀行危機は差し迫っていない
バフェット太郎です。
米地銀パックウエスト・バンコープ(以下PACW)が身売りを検討しているとの報道を受けて、時間外取引で52%下げています。また、これが「銀行危機が終わっていない」との見方から、市場参加者は「早ければ7月にも利下げがある」と予想していますが、これは間違いだと思います。
PACWはすでに経営破綻したシリコンバレーバンクやシグネチャー・バンク、ファースト・リパブリック・バンク同様、カリフォルニア州地盤の地銀で、今の銀行危機はすべて西海岸に集中しています。
つまり、全米で起きていることではありませんから、FRBは銀行危機が差し迫っていると考えていないはずですし、早期の利下げに動くことは考えにくいです。それでも、政策金利の見通しで市場参加者との間に大きなギャップがあることを考えると、7月以降のFOMCがマーケットの波乱要因になりかねません。
それを回避するために、パウエル議長は市場参加者の考えを改めるまでタカ派寄りのメッセージを発信し続けることが予想されますから、株式市場の上値は重くなると思います。
グッドラック。
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