東京市場サマリー：日経平均続伸、トヨタがサステナ債1000億円発行へ　EVなどに投資

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比115.18円高の30916.31円、東証株価指数（TOPIX）が0.31ポイント安の2145.84で終了した。

トップニュース
4月の国内建設受注20.1%増　日建連、大型ビルがけん引
日本建設業連合会（日建連、東京・中央）は26日、4月の加盟93社の国内建設受注額が前年同月比20.1%増の1兆1085億円だったと発表した。1000億円超の大型オフィスビルのほか、商業施設やマンションなど非製造業がけん引。地方でも大型競技場の受注が寄与した。

企業向けサービス価格、4月1.6%上昇　26カ月連続プラス
日銀が26日発表した4月の企業向けサービス価格指数（2015年平均=100）は108.6と前年同月比1.6%上昇した。26カ月連続のプラス。伸び率は前月から0.1ポイント鈍化した。労働者派遣サービスや情報通信で人件費の上昇を反映する動きがみられた。宿泊サービスも堅調な需要回復を背景に上昇している。

生成AIルール　G7実務者部会、30日に初会合
松本剛明総務相は26日の閣議後の記者会見で、主要7カ国首脳会議（G7広島サミット）で合意した生成AI（人工知能）の活用を議論する担当閣僚による枠組み「広島AIプロセス」の立ち上げを表明した。30日に実務者による作業部会を開く。

注目銘柄
トヨタ、サステナ債1000億円発行へ　EVなどに投資
$トヨタ自動車(7203.JP)$は6月1日、環境や社会の課題解決につながる事業に使途を限定する社債「サステナビリティー債」を総額1000億円発行する。26日、東海財務局に書類を提出した。調達資金は先進安全や高度運転の技術、電気自動車（EV）の開発に加え、設備投資や再生可能エネルギーの利用増加などに充てる。

ＭＵＦＧが大型起債5700億円、ＡＴ１も積み増す－良好な社債需給反映
$三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.JP)$が26日、永久劣後債（ＡＴ１債）3300億円を含む社債３本で総額5700億円の発行条件を決めた。クレディ・スイス・グループ危機で市場が揺れたＡＴ１債だが、利回りを求める国内投資家の需要を集めて発行額を大きく積み増し、国内社債市場の地合いの強さを示した。

丸紅や岩谷産業、オーストラリアでグリーン水素量産へ
$丸紅(8002.JP)$と $岩谷産業(8088.JP)$、 $関西電力(9503.JP)$などがオーストラリアで再生可能エネルギーを使い製造する「グリーン水素」の量産に乗り出すことが26日、わかった。24年までに事業の基本設計を終え、28年以降の量産を目指す。グリーン水素の生産量として世界最大級の年間26万トンまで順次拡大する方針で、火力発電の燃料として日本に輸入する。

三菱電機－続伸　米コヒレントと8インチSiC基板の共同開発に基本合意
$三菱電機(6503.JP)$が続伸。同社は26日、光学部品メーカーのコヒレント（米国ペンシルベニア州）とパワーエレクトロニクス市場向け8インチSiC（炭化ケイ素）基板の共同開発について基本合意したと発表した。

凸版印刷－大幅続伸　エイスリーとタレントアバター事業で協業＝日経
$TOPPANホールディングス(7911.JP)$が大幅続伸。日本経済新聞電子版は26日12時40分、同社がタレント手配を手掛けるエイスリー（東京都渋谷区）と人間を模した高解像度のアバター（分身）事業で協業すると報じた。