どこよりも分かる【テスラ決算Q2まとめ】

米電気自動車（EV）大手 $テスラ (TSLA.US)$が19日に第2四半期決算を発表した。足元では、株価は金曜日で7%近く下落。

競争激化や不透明な経済情勢を背景に、値下げのほか割引など販売奨励策の拡大を実施し、自動車事業の粗利益率が4年ぶりの低水準に圧迫された。

●売上高：249.3億ドル（市場予想243.0億ドル）、前年同期比47％増
●調整後EPS：0.91ドル（市場予想0.80億ドル）、前年同期比20％増
●粗利益率：18.2％（市場予想18.74％）、4年以来の低水準
●フリーキャッシュフロー：10.1億ドル（市場予想23.9億ドル）、前年同期比62％増
●自動車販売台数46.6万台（市場予想44.8万台）、四半期ベース過去最高

イーロン・マスク最高経営責任者（CEO）は決算電話会議で、「われわれは激動の時代にいる、生産拡大を重視し利益率を犠牲にすることは合理的だ」と指摘、「工場のアップグレードを伴う一時操業停止があるため、第3四半期の生産台数は若干減少すると予想している」も語った。

同社はまた声明で「製造と営業のコスト削減のためのイノベーションを引き続き実行する一方、時間の経過とともに、ハードウェア関連の利益は人工知能（ＡＩ）、ソフトウェア、およびフリートベースの利益拡大の加速を伴うと予想している」と述べた。

アナリストの観点によると、ハイテクバロメーターとも呼ばれるナスダック100指数（NDX）のPERに比べ、テスラは同指数よりも割高感が強い。足元では、ナスダック100指数のPERは35、テスラは76だった。また、新製品である「Cybertruck」の量産とそれに対する需要、FSD（完全自動運転機能）、充電ネットワーク事業が今後数四半期の注目ポイントとなる。

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