同社の成長柱であるAWS事業は増収で推移しているものの頭打ち感が鮮明となってきた。23年1Qは前年同期比16%増収率に対して、23年4月の増収率は1Qに比べ約5%ポイント低下したことが明らかとなった。AWSを通じて、生成人工知能(AI)の提供を考えた同社のバイスプレジデント、スワミ・シバスブラマニアン氏はインタビューで、傘下のクラウドコンピューティング部門、AWSが4月に提供を始めた生成AI(人工知能)サービス「Bedrock(ベッドロック)」について、数千社が試用を始めたことを明らかにした。同社は6月下旬、文章などを自動で作る生成人工知能(AI)分野でクラウドサービスの顧客を支援するため1億ドル(約143億円)を投資すると発表した。企業が製品やサービスに生成AIを組み込むのを後押しする。そうしたなか、同社2023年4-6月期同社のAWS事業を巡り、ウェルズ・ファーゴは前年同期比10%程度の伸び率を見越していると明らかにしたほか、7月の伸び率予想も従来の7-8%増から9-10%増へ引き上げて、2024年以降も巡航速度での成長が見込まれるとした。