日経平均続落スタート　「ＹＣＣ撤廃すべき」、欧米大きく報じた日銀　LA発ニュースを読む

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市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比140.22円安の32019.06円、東証株価指数（TOPIX）が7.95ポイント安の2260.40で始まった。

トップニュース
総合商社の１Ｑ好調、非資源が支え円安も追い風に－追加還元検討も
米著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が投資する日本の総合商社は、４－６月期（第１四半期）決算で好調な滑り出しを見せている。非資源分野などを着実に伸ばしたことが奏功し、円安も追い風となった。

バークシャーの４－６月決算、金利上昇の追い風が痛み軽減か
ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社の米バークシャー・ハサウェイが５日に４－６月（第２四半期）決算を発表する。物価上昇や保険事業の災害損失拡大、ディールの低迷が逆風になったとみられるが、金利上昇やアップル株の保有拡大が痛みを一部和らげそうだ。

バフェット氏、米国債を購入－フィッチの格下げ「心配いらない」
ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイは、フィッチ・レーティングスが米国を格下げした後も変わらず米国債を購入している。バフェット氏は「バークシャーは先週月曜日に米国債を100億ドル購入した。今週の月曜日にも100億ドルの米国債を購入した。来週の月曜日について唯一の問題は、100億ドルを３カ月物の財務省短期証券（ＴＢ）で買うか６カ月物で買うかだ」と米経済専門局ＣＮＢＣで語った。「心配しなくていいこともある。これはその一つだ」と述べた。

「ＹＣＣ撤廃すべき」、欧米大きく報じた日銀　LA発ニュースを読む
CNBCは、日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)は市場機能を低下させるとして効果に懐疑的な見方が一部あったと解説。欧米メディアは日銀の決定を異例に大きく報じた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は28日付社説で、日銀が市場の現実を受け入れたと伝えた。量的緩和政策で日銀は市場にある日本国債の50%以上を既に保有しており、政策が継続する限り真の市場がないと指摘、これが金融政策としてのYCCの弱点の1つになったとしている。日本を除く世界は景気悪化を最小限にとどめながら高金利に移行、世界の経済環境が穏やかなうちに日銀はYCCを撤廃すべきと主張した。

上場企業、4〜6月純利益25%増　値上げ･生産増･円安
日本の上場企業の稼ぐ力が上向いている。3日時点で、2023年4〜6月期の純利益は前年同期から25%増えた。値上げが進む中、供給網や人流の回復で需要が膨らみ、高単価でも売れる構図が鮮明だ。円安もあり、効率性を示す売上高純利益率は最高水準にある。

資源外交、アフリカ強化　経産省、鉱物獲得へ協力提案
電気自動車（ＥＶ）のバッテリーなどに欠かせない重要鉱物資源の獲得に向け、経済産業省はアフリカ諸国への資源外交を強化する。アフリカの資源開発プロジェクトで日本企業は出遅れており、政府として資源探査や人材育成などで２国間協力を提案して関係を構築し、日本企業の進出を後押しする。

建機24年度出荷額、過去最高に
日本建設機械工業会は3日、2024年度に国内で生産する建設機械の出荷額が過去最高の3兆2768億円になるとの予測を発表した。23年度予測比3%の増加となる。油圧ショベルを中心に国内向けと輸出向けがともに伸び、4年連続で増加する見通しだ。

企業保険、価格調整が横行　競争原理、働きづらく―大手４社で寡占
企業向け保険の価格調整疑惑が、損害保険業界で相次ぎ浮上している。問題が生じているのは複数の損保会社がリスクを分担する「共同保険」と呼ばれる契約だ。企業向け保険は９割を東京海上日動火災保険など大手４社が引き受ける寡占。競争原理に基づくシェア拡大よりも、不利な条件でリスクを引き受けたくないという事情から、価格調整が横行しやすくなっているとみられる。

サウジアラビア 原油の自主的な追加減産 ９月まで延長と発表
世界有数の産油国のサウジアラビアは、先月から行ってきた1日当たり100万バレルの原油の自主的な追加減産を来月まで延長すると発表した。原油価格を下支えするねらいがあるとみられる。

任天堂－売り気配　1Q最終益52％増　ゼルダの伝説最新作のヒットなど寄与も織り込み済み
$任天堂 (7974.JP)$が売り気配。同社は3日、24.3期1Q（4-6月）の連結純利益が1810億円（前年同期比52.1％増）だったと発表した。市場コンセンサスは1214億円。5月に発売した「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が1851万本の販売を記録した。また、円安も寄与した。

三菱ケミ、医薬子会社を仏ヘルスケア企業に譲渡
$三菱ケミカルグループ (4188.JP)$は年内をめどに、医薬子会社のクオリカプスをヘルスケア関連事業の仏ロケット社に譲渡すると発表した。三菱ケミカルは2013年に医療カプセル製造のクオリカプスを約560億円で買収したが、グループ内での相乗効果や成長性が薄いと判断した。今後は高機能品などに注力する。

ソニーのカメラ、ハリウッド開拓　3年で採用5倍、監督と二人三脚
$ソニーグループ (6758.JP)$が映画撮影用カメラ「VENICE（ベニス）」で、映画産業での存在感を高めている。米ハリウッドの監督らのニーズを徹底して反映し、2022年に採用された米国発の主な映画作品数は3年前の5倍になった。ソニーGは傘下に老舗の映画製作会社を持つが、「新参」の映画カメラでも世界市場を開拓する。

花王、中国で紙おむつ生産終了 構造改革へ600億円、今期減益に
$花王 (4452.JP)$は3日、中国での紙おむつ生産を同日付で終了したと発表した。中国の紙おむつ市場はかつては日本勢が強かったが、ここ数年は現地企業のシェアが拡大し、花王は採算が悪化していた。国内では日用品なども含めて10カ所ある工場の生産体制を見直す。2023年12月期に600億円の構造改革費用を計上する。