日経平均続伸スタート　東証、米取引所の新興に5%出資　日本株取引呼びかけ

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市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比176.05円高の32430.61円、東証株価指数（TOPIX）が10.22ポイント高の2294.15で始まった。

トップニュース
東証、米取引所の新興に5%出資　日本株取引呼びかけ
東京証券取引所は7日、米取引所運営スタートアップのブルーオーシャン・テクノロジーズに5%出資すると発表した。同社を通じて米国の証券市場のサービスや制度に関する知見を広げる。ブルーオーシャンの市場に参加する海外の証券会社に対して日本株取引の参加を呼びかける。

６月消費支出、４．２％減　総務省
総務省が８日発表した６月の２人以上世帯の家計調査によると、１世帯当たりの消費支出は２７万５５４５円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比４．２％減少した。マイナスは４カ月連続。

６月の実質賃金、１．６％減　物価高で１５カ月連続マイナス
厚生労働省が８日発表した６月の毎月勤労統計調査によると、現金給与総額（名目賃金）に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比１．６％減となった。名目賃金は伸びたものの、物価高騰の影響が大きく、１５カ月連続で前年を下回った。

経常黒字11%増の8兆円　1〜6月、資源高が一服
財務省が8日発表した2023年1〜6月の国際収支統計（速報）によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同期比11.1%増の8兆132億円となった。

保険金不正請求の調査委を移行　損保ジャパン、持ち株に
$SOMPOホールディングス (8630.JP)$は7日、中古車販売大手のビッグモーター（東京・港）による保険金水増し請求問題を巡り、中核子会社の損害保険ジャパンの対応を調べる調査委員会を設置したと発表した。社外弁護士3人の委員で構成する。

7月中古車価格8%安　ビッグモーター不正でさらに下落も
中古車競売大手の $ユー・エス・エス (4732.JP)$がまとめた7月の中古車の平均落札価格は前年同月比で8%低い106万6000円だった。前年同月は半導体不足に伴う新車不足で価格が大幅に上昇していたため、反動で下がった。価格は100万円を超え新型コロナウイルス禍前と比較し5割超高いが、中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題の影響を懸念する声もある。

完全民営化に通信業界警戒　議論加速、自民・甘利氏が具体案―ＮＴＴ
ＮＴＴの完全民営化に向けた議論が加速している。自民党の検討チームのトップに内定している甘利明前幹事長は６日のテレビ番組で、完全民営化のための法改正に前向きな姿勢を示し、具体的な同社株式の売却プランも示した。一方、通信業界は、ＮＴＴとの公正な競争が阻害されかねないと警戒感を強めている。

ソフトバンクG、なるか黒字転換　浮かぶ孫氏の目指す道
$ソフトバンクグループ (9984.JP)$が8日、2023年4〜6月期の連結決算を発表する。傘下で世界の人工知能（AI）関連企業に投資するビジョン・ファンド事業は1〜3月期まで5四半期連続の赤字だった。6四半期ぶりの黒字転換を実現し、孫正義会長兼社長が掲げる「反転攻勢」への第一歩を踏み出せるかが焦点となる。

三井物産、オランダの鉄道リースを売却
$三井物産 (8031.JP)$は7日、オランダの鉄道リース子会社を同業のビーコン・レイル・メトロ・ファイナンス（オランダ）に売却すると発表した。売却額は現時点で確定していないが数百億円規模という。三井物産は成長分野への投資や株主還元の原資を確保するため事業構成の見直しや資産の入れ替えを進めており、今回もその一環だ。

アステラス薬、米ポセイダの株式約8.8％取得へ－がん細胞治療を支援
$アステラス製薬 (4503.JP)$は、米バイオ医薬品企業 $ポセイダ・セラピューティクス(上場廃止) (PSTX.US)$に総額5000万ドル（約71億円）を投じて、同社の株式約8.8％を取得すると発表した。

ソニーＧがあす決算、ＰＳ５とイメージセンサーの需要動向に注目
$ソニーグループ (6758.JP)$の４－６月期決算は、家庭用ゲーム機「プレイステーション（ＰＳ）５」の売れ行きやスマートフォンに搭載されるイメージセンサーの需要動向が注目される。９日午後３時に発表し、４時から会見を行う。

東芝－続伸　ＴＢＪＨが1株4620円でTOB　8月8日に開始
$東芝 (6502.JP)$が続伸。同社は7日に、日本産業パートナーズ系のＴＢＪＨ合同会社が実施する同社株の公開買い付け（TOB）に対し、賛同の意見を表明し、株主に対してTOBへの応募を推奨すると発表した。買い付け価格は1株につき4620円。買い付け期間は8月8日から9月20日。買付予定数は4億3288万0086株。下限は2億8873万1000株。上限は設けない。

レーザーテック－続伸　今期営業益3％増　前期は92％増
$レーザーテック (6920.JP)$が続伸。同社は7日、24.6期通期の連結営業利益予想を640.0億円（前期比2.7％増）だと発表した。7月24日に開示した予想と同様の水準。23.6期通期の連結営業利益は622.9億円（前の期比91.7％増）だった。事前に実施した上方修正の数値610億円から、やや上振れた。製品ミックスの良化と円安が寄与した。受注高は1800億円（同42.4％減）、受注残高は4029億円（同9.1％増）となった。前の期からは減少したものの、引き続き高水準だった。

大和ハウス、英で分譲マンション開発　住宅不足解消狙う
$大和ハウス工業 (1925.JP)$は7日、英国で分譲マンションの開発に乗り出すと発表した。10月にロンドンにマンション開発子会社を設立する。欧州では自治体などから発注を受けた集合住宅の建設を手がけているが、分譲マンションを開発するのは初めて。2027年3月期に海外の分譲マンション事業の売上高を1500億円に増やす。

クボタと日本鋳鉄管、水道管事業の一部を統合
$クボタ (6326.JP)$と $日本鋳鉄管 (5612.JP)$は7日、水道管として使われるダクタイル鉄管事業の一部を2026年をメドに統合すると発表した。国内の水道管は更新需要はあるものの、長期的な市場拡大が見込めないと判断して効率化を図る。