【決算プレビュー】任天堂、新型ゲーム機への関心高まる 一転増益見通しで業績には安心感か
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$任天堂 (7974.JP)$は
5月7日午後3時半に2024年3月期連結決算を発表する。
●会社予想では、連結売上高は
前期比1.8%増の1兆6300億円、純利益は
1.7%増の4400億円の見込み。
●市場予想では、連結売上高は
前期比3.8%増の1兆6630億円、1株利益(EPS)は4.3%増の387.618円を見込む。
●3Qまでの業績は好調。今期発売の「ゼルダの伝説」新作や「スーパーマリオ」の映画がヒットした。発売8年目に入った「ニンテンドースイッチ」の販売も底堅く推移した。
●スイッチの次世代機が
24年中に発売されるとの期待が広がったことなどから、24年に入って時価総額は07年以来の10兆円超えを一時回復、しかしその後、新型ゲーム機
発売が25年となる見通しが報じられ、株価は急落した。
新型ゲーム機の材料が今後の株価変動の大きな要因となりそうだ。●アナリスト24人による評価では、45.83%が強気、8.33%がやや強気、33.33%が中立、4.17%がやや弱気、8.33%が弱気で、
総合評価は「やや強気」となっている。
平均目標株価は8599.09円で、5月2日終値7575円を約13.5%上回る水準。レンジは6100~12000円。
通期は一転増益見通しに、円安も寄与任天堂は3Q発表と同時に、
減益予想としていた24年3月期業績を一転させ、増益予想に修正した。業績は堅調で、23年4月公開のスーパーマリオの映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」や同5月発売のゲームソフトシリーズの新作「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」のヒットや円安による為替差益が寄与し、昨年10月に発売した人気タイトル「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」も健闘している。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の今期販売計画についてはハードを従来の
1500万台から1550万台に引き上げ、ソフトについても
1億8500万本としていたが1億9000万本に引き上げた。3Q発表翌日株価は一時3%高となった。任天堂は
海外売上高比率が約8割と高く、円安の恩恵を受けやすい。3Q累計売上高段階での為替差益は660億円にも上り、引き続き円安が継続するか
為替動向が注視される。
新型ゲーム機発売期待後ろ倒し報道で株価は急落堅調な業績から1月10日には
約16年ぶりに時価総額10兆円を超え、2月15日に
上場来高値を付けた。しかし、その後スイッチに次ぐ新型ゲーム機発売が
想定より後ずれするとの報道を受け、株価は急落した。それまでは大半の証券アナリストが24年下半期での発売を予想していた。ブルームバーグは2月17日、任天堂が複数のゲーム開発会社に対し、発売を25年1~3月期に延期すると通達したと報じた。日本経済新聞は、
早ければ25年3月にも発売されるとし、スイッチ同様に据え置き型と携帯型の両方の特徴を備えたゲーム機となるとしている。また、画面はスイッチ(標準モデルは6.2インチ)を超える大画面を採用し、より高精細な画質のゲームに対応できるという。市場では新型機への期待が膨らむ一方、スイッチは累計販売が1億4000万台に迫るヒットとなったため、その反動を懸念する声も出ている。
ゲームキャラクターなど知的財産(IP)戦略を加速マリオの映画をはじめ、消費者とコンテンツの接点を増やす目的の映画公開などを含めた知的財産(IP)戦略は奏功しており、この取り組みは今後も重点化していく見通しだ。
「ゼルダの伝説」の実写映画化も発表しており、
スーパーマリオの新たなアニメ映画も26年4月に公開される予定だ。映画以外にも、グッズ直営店運営やテーマパーク参画も好調だ。
証券会社による任天堂の主なレーティングーmoomooニュースKathy
出所:Bloomberg、日本経済新聞、、任天堂HP資料、moomoo
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よろぴこ : アナリストさんは強気多いですね。
こういうパターンからの決算後の滑落に要注意の銘柄の一つと思って買うのやめました。
182948539 : 新形機発表までは、押し目買いで対処します~
いちご大福大好き : アナリストさんと同様、
買い時期(割安)だと判断し、
ミニ株でちょこちょこ買ってます!