東京市場サマリー：日経平均続伸　国債発行の年限短期化へ、日銀減額方針で財務省検討－提言案

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比88.65円高の38570.76円、東証株価指数（TOPIX）が12.88ポイント高の2728.64で終了した。

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国債発行の年限短期化へ、日銀減額方針で財務省検討－提言案
日本銀行による国債買い入れの減額方針を踏まえ、財務省が国債発行の年限を短期化する方向で検討を進めることが分かった。これまで低金利環境の下で年限を長期化させてきたが、方針転換の象徴的な動きとなりそうだ。

日経平均伸び悩み　海外勢、日本株への投資配分を縮小
米BofAが18日公表した6月の機関投資家調査（7〜13日実施）によると、日本株の保有を当初設けた配分を上回る「オーバーウエート」とした投資家の比率から下回る「アンダーウエート」とした投資家の比率を引いた値はプラス4%で、前月比で16ポイント減と大幅に低下した。東証プライム市場の1営業日あたりの売買代金は6月に入って18日までの平均で、4兆円を下回っている。1〜3月が5兆円弱まで膨らんだことを考えれば、海外勢の一部に様子見姿勢が広がっていることが見て取れる。りそなアセットマネジメントの黒瀬浩一氏は「主要企業の今期の業績予想の上方修正が増えるにしたがって、日経平均は9月以降に再び4万円を試す展開になる」と予想する。日本株相場は足踏みの続く夏場へと向かっている。

円売り、問われる選球眼　対カナダドルの関心高まる
外国為替市場で円売りの対象を巡る「選球眼」が問われる局面に入ってきた。低金利の円で調達して運用する「円キャリー取引」でどの高金利通貨を選ぶかという問題だ。これまで積み上がった円の売り持ち高はふとしたきっかけで反転しうるのを今月初めのメキシコペソの急落が示した。米国などの利下げが日本との金利格差を縮小させる可能性にも目配りしなければならない。円を漫然と売りっぱなしにはできなくなっている。

日銀4月会合要旨　追加利上げへ「時期や幅の議論必要」
日銀は19日、4月25〜26日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。3月会合で決めた政策の維持を判断したが、政策委員からは「政策金利の引き上げについて、タイミングや幅に関する議論を深めることが必要だ」など追加利上げを見据えた意見が相次いだ。円安や人手不足などによって「様々な物価の上振れリスクがある」といった指摘も上がった。
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見通しの「確度」高まる前に緩和度合い調整との声も＝4月日銀会合

農林中金、株やＣＬＯ含めた幅広い分野への投資検討－外債処理後
農林中央金庫は、保有する外国債券10兆円相当を今期中に売却した後、国内外の株式やプロジェクトファイナンスなど幅広い資産への投資を検討する。外債に偏ったポートフォリオを再構成する。

注目銘柄
ニデック－大幅高　永守氏「岸田社長は本物」　AI関連1兆円めざす＝日経
$ニデック(6594.JP)$が大幅高。19日付の日本経済新聞朝刊は、同社が18日に株主総会を開き、永守重信・代表取締役グローバルグループ代表は、4月1日に就任した岸田光哉社長兼最高経営責任者（CEO）を中心とする経営体制について「後継者選びは2人か3人失敗したが、今回は本物」と語ったと報じた。

スバルの株主総会、大崎篤社長「着実に電動化進める」
$SUBARU(7270.JP)$は19日、東京都渋谷区で定時株主総会を開いた。大崎篤社長は「電気自動車（EV）の普及は加速と減速を繰り返しながら徐々に進む。着実に電動化の取り組みを進める」と述べ、EVに注力する経営方針に理解を求めた。スバルは2030年に電気自動車の販売比率を50%に高める目標を掲げる。群馬県太田市の矢島工場では25年ごろにEVの生産を始めるほか、27年以降は大泉工場でEV専用ラインを稼働する。大崎社長は並行して日米でハイブリッド車（HV）の生産も進めることに触れ、「EVやHV、ガソリン車とフレキシブルな生産を日米両国でできるよう準備を進めている」と説明した。

スズキなど20社、車載ソフトを共通化へ　名大と新組織
$スズキ(7269.JP)$や半導体メーカーの $ルネサスエレクトロニクス(6723.JP)$など約20社が車載ソフトウエアの共通化で連携する。車載ソフトの研究を先導する名古屋大学が立ち上げる新組織に参加し、共同で開発する。車のデジタル化を巡り、海外勢との競争が激しい。連携して開発コストを抑え、海外勢に対抗する。

資生堂---大幅続落、中国人消費減退の影響を警戒
$資生堂(4911.JP)$が大幅続落。コンサルタント会社のベインでは昨日、今年の個人向け高級品の全世界での売上高見通しが、前年比0-4％増になるとの見通しを発表している。2020年以来の低調な伸びとなる見通しのようだ。減速が最も顕著なのは中国とし、高級品を購入可能な層も積極的な購買を控えていると指摘している。
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三越伊勢丹－急落　高級品売上高の伸び予想低調　中国の富裕層買い控えと伝わる