ブロードコム、金曜日に念願の株式分割！「次のエヌビディア」との期待で上昇を続けるのか？

$ブロードコム(AVGO.US)$は7月12日の引け後に1対10株式分割を行う予定で、分割後株式の売買は7月15日から開始する。株式分割計画の正式発表以来、ブロードコムの株価は、14％以上の上昇を見せている。

バンク・オブ・アメリカの過去の分析によると、株式分割は企業のファンダメンタルズには影響を与えず、時価総額にも影響を与えないが、歴史的に見ると、ポジティブな株式分割は、強気のシグナルとして市場に見られてきた。

1980年以降の同行の統計によると、歴史的にS&P500構成銘柄のうち、株式分割を発表した企業は、最初に株式分割計画を発表した後、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の間、指数を大幅にアウトパフォームしており、同期間のS&P500の平均上昇率が11.9％だったのに対し、対象企業の株価は12ヶ月間で平均25.4％上昇している。

例えば、 $アップル(AAPL.US)$は2020年に1対4の分割を発表した後、翌年の株価は30％以上上昇した。 $エヌビディア(NVDA.US)$の株価は、2021年の1対4の分割時には約600ドルだったが、分割前夜には835ドルまで上昇した。分割後の株価は450％以上上昇した。今年初めのエヌビディアの株式分割があらためてそのことを示している。

ブロードコムの業績は株価上昇を支えられる？
株式分割の影響に加え、株式分割後のブロードコムの業績や収益予想にもアナリストは強気な見方をしている。

これに先立ち、ブロードコムが発表した第2四半期決算では、調整後の1株当たり利益が10.96ドルとなり、アナリスト予想の10.85ドルを上回った。ブロードコムの売上高も、87億3000万ドルから124億9000万ドルに上昇した。

FactSetの調査によると、アナリスト平均予想値は120億6000万ドルとなっている。ブロードコムはまた、通年の売上高予想を従来の500億ドルから510億ドルに引き上げた。

ブロードコムは昨年秋に、クラウドコンピューティング企業のVMWareを690億ドルで買収していた。この買収は、2020年代で2番目に大きな買収とされ、ブロードコムの第2四半期の前年同期比43%の収益急増に大きく貢献した。

さらに。ブロードコムがAI分野で成長する機会に恵まれているといわれている。現在、世界最大の8つのAIクラスターのうち7つがブロードコムのイーサネットを使用している。ブロードコム自身も、AIネットワーキングの需要により、イーサネット関連の収益は今年40%増加すると見込んでいる。

ウォール街による目標価格引き上げ相次ぐ
ブロードコムは、AIブームから投資家に最も恩恵をもたらしている銘柄の一つである。

ゴールドマン・サックスのアナリストチームは、リサーチレポートに「エヌビディアと同様、ブロードコムは現在進行中のAIインフラ構築の重要な一端を担っていると見ている」と述べている。

バンク・オブ・アメリカも、ブロードコムはエヌビディアと同じく、AI分野で素晴らしい選択肢であり、好調な業績を発表した後も、さらに大きな可能性を秘めていると述べている。ブロードコムは米国株式市場の1兆ドルクラブの次のメンバーになる可能性が高く、イーサネットは同社の重要な成長ドライバーと見られている。バンク・オブ・アメリカは、現状で1703ドルのブロードコムの目標株価を2150ドルに引き上げている。

モルガン・スタンレーのアナリスト、ジョセフ・ムーア氏は最近、ブロードコムの「強気目標」を提示し、2025年6月までに2292ドルまで上昇すると予想している。株式分割を考慮すると、この数字は229.20ドルに変わるという。しかし、株価に関係なく、この予想は、ブロードコムの現在の株価1株当たり1650ドルには上昇し続ける余地が大きいことを意味する。

出所：moomoo、Forbes
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