任天堂、新ゲーム機の情報いよいよ?”最長寿”機「スイッチ」の底力にも期待【決算プレビュー】
●任天堂は11月5日大引け後の15時半に2025年3月期第2四半期連結決算(2Q)を発表する。
●市場予想(ブルームバーグコンセンサス)では、2Q連結売上高は前年同期比29%減の5157億円、1株あたり利益(EPS)は50%減の116円54銭を見込む。前期のマリオ映画やゼルダシリーズのソフトのヒットの反動減が響く。スイッチの販売減速が強ければ業績下方修正の可能性も否めない。
●主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継機についての「情報出し」が待たれている。5日の決算発表、または6日の決算説明会時に情報発信があるか注目される。
●アナリスト23人による評価では、52.17%が強気、8.7%がやや強気、30.44%が中立、8.7%が弱気で総合評価は「やや強気」となっている。平均目標株価は8995円で、1日終値7963円を約13%上回る水準。レンジは6000~1万700円。
●市場予想(ブルームバーグコンセンサス)では、2Q連結売上高は前年同期比29%減の5157億円、1株あたり利益(EPS)は50%減の116円54銭を見込む。前期のマリオ映画やゼルダシリーズのソフトのヒットの反動減が響く。スイッチの販売減速が強ければ業績下方修正の可能性も否めない。
●主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継機についての「情報出し」が待たれている。5日の決算発表、または6日の決算説明会時に情報発信があるか注目される。
●アナリスト23人による評価では、52.17%が強気、8.7%がやや強気、30.44%が中立、8.7%が弱気で総合評価は「やや強気」となっている。平均目標株価は8995円で、1日終値7963円を約13%上回る水準。レンジは6000~1万700円。
スイッチがファミコン超え最長寿機に!
発売8年目となるスイッチの販売期間は今年7月、「ファミリーコンピュータ」(販売期間2686日)を上回り、任天堂の据え置き型ゲーム機として”最長寿機”となった。ライフサイクル終盤を迎える中、今期のハードウェア世界販売は前期比14%減、ソフトウェアの販売は17.4%減に急減速する想定だ。これに伴い、会社側は今期連結売上高が前期比19.3%減の1兆3500億円、純利益は38.9%減の3000億円となると見込んでいる。ただ、現在の販売ペースでは当初の年間販売計画の達成さえ難しいとして下方修正を懸念する声もある。
▼スイッチ販売数量は、年末商戦で偏重する3Qを除くと減少傾向
発売8年目となるスイッチの販売期間は今年7月、「ファミリーコンピュータ」(販売期間2686日)を上回り、任天堂の据え置き型ゲーム機として”最長寿機”となった。ライフサイクル終盤を迎える中、今期のハードウェア世界販売は前期比14%減、ソフトウェアの販売は17.4%減に急減速する想定だ。これに伴い、会社側は今期連結売上高が前期比19.3%減の1兆3500億円、純利益は38.9%減の3000億円となると見込んでいる。ただ、現在の販売ペースでは当初の年間販売計画の達成さえ難しいとして下方修正を懸念する声もある。
▼スイッチ販売数量は、年末商戦で偏重する3Qを除くと減少傾向
株価は過去比では割高感も
販売減少に伴い株価は過去水準比で割高感が出始めている。直近のPER(株価収益率)は24倍程度と、過去2年平均の17倍を上回っている。競合するソニーグループのゲーム機「プレイステーション5」は発売からまだ4年。年末商戦に向けてスイッチの底力が試される。
販売減少に伴い株価は過去水準比で割高感が出始めている。直近のPER(株価収益率)は24倍程度と、過去2年平均の17倍を上回っている。競合するソニーグループのゲーム機「プレイステーション5」は発売からまだ4年。年末商戦に向けてスイッチの底力が試される。
スイッチ後継機のタイムラインは?
スイッチ後継機については古川俊太郎社長が「25年3月期中にアナウンスする」とコメントして以降、特段の動きはない。5日に決算を発表し、翌6日午前中に開催される決算説明会は、経営方針説明会を兼ねており、後継機を軸とした新たな経営方針が出されるか注視される。
ある国内アナリストの予想では、25年1~6月期(現実的には3~6月)にローンチされ、26年3月期には営業増益に転じるという。また、1日付ブルームバーグ記事で、東海東京調査インテリジェンス・ラボの福田聡一郎シニアアナリストは「来年3月にハード発表、6月にソフト発表、10-11月に発売」との予想タイムラインを示しており、来年春ごろには発売されるとの見方が強そうだ。
一方ゲーム業界では、転売対策に時間をかけるとすると「25年夏以降」発売の可能性があるとの見方も浮上している。いずれにしろ長期的には後継機が業績をけん引するとみられ、「情報出し」がなかった際の失望売りは「投資機会」だとの市場関係者の声がきかれる。
スイッチ後継機については古川俊太郎社長が「25年3月期中にアナウンスする」とコメントして以降、特段の動きはない。5日に決算を発表し、翌6日午前中に開催される決算説明会は、経営方針説明会を兼ねており、後継機を軸とした新たな経営方針が出されるか注視される。
ある国内アナリストの予想では、25年1~6月期(現実的には3~6月)にローンチされ、26年3月期には営業増益に転じるという。また、1日付ブルームバーグ記事で、東海東京調査インテリジェンス・ラボの福田聡一郎シニアアナリストは「来年3月にハード発表、6月にソフト発表、10-11月に発売」との予想タイムラインを示しており、来年春ごろには発売されるとの見方が強そうだ。
一方ゲーム業界では、転売対策に時間をかけるとすると「25年夏以降」発売の可能性があるとの見方も浮上している。いずれにしろ長期的には後継機が業績をけん引するとみられ、「情報出し」がなかった際の失望売りは「投資機会」だとの市場関係者の声がきかれる。
後継機のスペックは?
部品メーカーの動向も注視される。任天堂の主なサプライヤーとしてみられているのは、 $ホシデン (6804.JP)$、 $メガチップス (6875.JP)$、 $丸文 (7537.JP)$、 $エヌビディア (NVDA.US)$、 $テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア (TTWO.US)$、 $エレクトロニック・アーツ (EA.US)$、 $三信電気 (8150.JP)$、 $加賀電子 (8154.JP)$、 $NISSHA (7915.JP)$ 、 $スカイワークス・ソリューションズ (SWKS.US)$、 $STマイクロエレクトロニクス (STM.US)$、 $ローム (6963.JP)$など
部品メーカーの動向も注視される。任天堂の主なサプライヤーとしてみられているのは、 $ホシデン (6804.JP)$、 $メガチップス (6875.JP)$、 $丸文 (7537.JP)$、 $エヌビディア (NVDA.US)$、 $テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア (TTWO.US)$、 $エレクトロニック・アーツ (EA.US)$、 $三信電気 (8150.JP)$、 $加賀電子 (8154.JP)$、 $NISSHA (7915.JP)$ 、 $スカイワークス・ソリューションズ (SWKS.US)$、 $STマイクロエレクトロニクス (STM.US)$、 $ローム (6963.JP)$など
不安定な為替動向
任天堂は海外売上高比率が約8割と高く、業績は為替変動の影響を受けやすい。今期初は円安が進んだが、夏場は急激な円高トレンドに転じるなど変動が大きい環境が続いた。会社側の想定為替レートは140円。日本銀行の利上げや米大統領選などにより為替変動はまだ続くとみられ、差益上乗せ期待が剥落する恐れもある。
任天堂は海外売上高比率が約8割と高く、業績は為替変動の影響を受けやすい。今期初は円安が進んだが、夏場は急激な円高トレンドに転じるなど変動が大きい環境が続いた。会社側の想定為替レートは140円。日本銀行の利上げや米大統領選などにより為替変動はまだ続くとみられ、差益上乗せ期待が剥落する恐れもある。
最近のニュース
●10月8日:サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンドの任天堂株保有比率が8.58%から7.45%に低下したとの変更報告書(関東財務局)が提出される。
●10月31日:スマホ向けにゲーム音楽を配信するサービスアプリ「ニンテンドーミュージック」を開始。
●10月9日:目覚まし時計「アラーモ」発売。大人気で注文が殺到し、翌日には公式通販サイトでの販売を抽選に切り替えた。
●10月2日:資料館「ニンテンドーミュージアム」(京都府宇治市)がオープン。
●9月19日:ポケモンと共同でゲーム開発のポケットペアに対する特許権侵害訴訟を提起したと発表。
●10月8日:サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンドの任天堂株保有比率が8.58%から7.45%に低下したとの変更報告書(関東財務局)が提出される。
●10月31日:スマホ向けにゲーム音楽を配信するサービスアプリ「ニンテンドーミュージック」を開始。
●10月9日:目覚まし時計「アラーモ」発売。大人気で注文が殺到し、翌日には公式通販サイトでの販売を抽選に切り替えた。
●10月2日:資料館「ニンテンドーミュージアム」(京都府宇治市)がオープン。
●9月19日:ポケモンと共同でゲーム開発のポケットペアに対する特許権侵害訴訟を提起したと発表。
任天堂に対する最近の主なレーティング
年初からの株価推移
ーmoomooニュースKei
出所:Bloomberg、日本経済新聞、任天堂IR資料、moomoo
出所:Bloomberg、日本経済新聞、任天堂IR資料、moomoo
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