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エヌビディア、来年来たる一年は波乱含み🤔🧐

トップに立つことの問題点の一つは、往々にして落ちる以外に行き場がないことだ。
 米半導体大手エヌビディアはこの1年半急成長を続け、ブームに沸く人工知能(AI)市場と株式市場の両方で間違いなくトップに立った。20日午後に発表した8-10月期(第3四半期)決算では、年間の売上高が初めて1000億ドル(約15兆5000億円)の大台を突破した。1年前の2倍以上だ。時価総額は3兆6000億ドルで、米アップルを1000億ドル以上上回る。
最後の点はとりわけ象徴的だ。エヌビディアのデータセンター向け画像処理半導体(GPU)を巡る熱狂は、かつての新型「iPhone(アイフォーン)」の発売時の盛り上がりをしのいでいるからだ。とはいえ、良いことばかりではない。世界で最も価値のある企業へと押し上げた期待に完全に応えることの困難はまだ続くだろう。エヌビディアの8-10月期決算はあらゆる項目でウォール街の予想を上回り、11-1月期の見通しも同様だった。ところが、会社予想と市場のコンセンサス予想の差は同社のAI事業が拡大し始めた昨年5月以降で最も小さいものとなり、決算発表後の時間外取引でエヌビディアは売られた。
投資家はこの下げを気にかけないだろう。8月に行われた前回の決算発表は今回よりも大きな売りを招いたが、株価はその後24%上昇した。ただ、こうした大きな振幅は新たな常態になる可能性が高い。新年に向けてエヌビディアの新製品に注目が注がれているが、この製品は極めて複雑なために供給と生産面における課題が制約になるだろう。また、ドナルド・トランプ次期大統領の政権が導入するとみられる追加関税やその他の潜在的障害を巡る不透明感が高まっており、エヌビディアの中国での販売がさらに打撃を受ける可能性がある。同社はすでに、最先端チップの中国向け販売を制限されている。
エヌビディアはまだ急成長を続けているものの、そのスピードは以前と比べ鈍化しており、投資家は同社をどのように評価すべきかという問題も残されている。8-10月期の売上高は前年同期比94%増の351億ドルで、売上高の伸び率が3桁に達しなかったのは5四半期ぶりだった。同社は11-1月期の売上高について、前年同期比70%増の375億ドルになるとみている。
 この予想には、エヌビディアが3月に発表した次世代AI半導体「ブラックウェル」の初の量産出荷が織り込まれている。ただ、売上高は8-10月期からの増加がわずか24億ドルであることから、ブラックウェルがどれだけ早く新たな多額の売上高を生み出せるかについて不確実性が残る。20日に行われたエヌビディアの決算説明会の質疑応答では、ブラックウェルの出荷時期が焦点になった。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は「ブラックウェルの需要は非常に強い」と述べた。その後あらためて、同社は四半期ごとに見通しを提示していると話した。
 ブラックウェルへの期待は大きい。ビジブル・アルファがまとめたアナリストのコンセンサス予想によると、同製品シリーズの売上高は2026年1月期に626億ドルとなり、翌年度には970億ドル以上になるとみられている。620億ドルという数字でさえ、エヌビディアの主要生産パートナーである台湾積体電路製造(TSMC)を除いて、世界の他のあらゆる半導体企業の年間売上高よりも大きいことは特筆すべきだろう。
このような高い目標は達成可能だ。特に、エヌビディアの主要顧客で潤沢な資金を有する米テクノロジー大手が直近の四半期決算説明会で示したような支出を続ければ確率は高まる。ビジブル・アルファの推計によると、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、グーグル親会社アルファベットは今年の設備投資に合計2420億ドル以上、来年はさらに2850億ドルを投じる見通しとなっている。
 だが、こうした投資の先行きはテック大手の顧客が生成AIサービスをどれだけ早く採用するかに左右されるだろう。また、エヌビディアのシステムを最大限活用するには厳しい要件が求められ、それに対応するデータセンターをテック大手が構築し、十分な電力を供給できるかどうかも問題となる。過去1年間、エヌビディアにとって多くのことがうまくいった。次の1年はさらに多くのことがうまくいく必要がある。
終わり
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