米国市場の展望：12月の米利下げ見送り観測、盛り返す　ダウ平均は162ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は162.93ドル安の43587.93ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が177.73ポイント安の18929.92で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は36.38ポイント安の5912.79。

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12月の利下げに対する市場の観測は後退
●米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長は、米国経済は順調であり、利下げを急ぐ必要はないと述べた。トレーダーは来月の利下げ予想を前日の約80％から60％以下に引き下げた。

●パウエル議長の発言で株価指数先物は下落。ドルの指標は、今週約1.4％の上昇となる。欧州株は4週続落、中国株も低迷。
●その他の経済指標はまちまち： 中国の小売売上高は過去8ヵ月で最も強いペースで伸びたが、英国経済は予想以上に冷え込んだ。米小売売上高は午前8時30分に発表される。
●ドナルド・トランプ大統領は、金融犯罪を起訴する重要な役割を担うマンハッタン連邦検事に、元SEC長官のジェイ・クレイトン氏を指名する予定。ロバート・F・ケネディ・Jr.はトランプ大統領の保健長官候補で、JPモルガンのジェイミー・ダイモンが政権に入る余地はない。
●サムスン電子は今後1年間で約72億ドルの自社株買いを計画している。投資家たちは、サムスンのメモリー・チップ事業がAI製品の供給でライバルのSKハイニックスに負けていることを懸念している。

12月の米利下げ「まだ決まったわけではない」＝ボストン連銀総裁
米ボストン地区連銀のスーザン・コリンズ総裁は、連邦準備制度理事会（FRB）はいずれ利下げペースを緩める必要が生じる可能性があるが、12月の連邦公開市場委員会（FOMC）でそうなるかどうかを判断するのは時期尚早だとの認識を示した。

米10月小売売上高は予想上回り＋0.4％
日本時間15日午後10時30分に発表された米10月小売売上高は予想上回り、前月比＋0.4％となった。

セイラー・バフェット・レシオが急上昇、暗号バブル懸念の兆し
●S&P500種株価指数は選挙後の上昇幅の3分の1を取り戻し、ナスダック100種株価指数は4日続落している。
●一方、暗号通貨市場は活況を呈しており、ビットコインは選挙後30％近く上昇し、暗号ファンドには1週間で60億ドルが流入した。
● $バークシャー・ハサウェイ (BRK.A.US)$ と $マイクロストラテジー クラスA (MSTR.US)$の相対パフォーマンスを追跡するセイラー・バフェット・レシオは、ドットコム時代以来の水準まで急上昇しており、暗号とAIに対する市場の投機が高まっていることを示している。
●ビットコイン投資による $マイクロストラテジー クラスA (MSTR.US)$の株価急騰（400%上昇）は、投機的な暗号バブルを示唆し、AIと暗号市場のクロスオーバーの可能性への懸念を高めている。
●オーウェン・ラモントは、AIバブルに突入しているかどうかは不明だが、暗号市場は持続不可能な高騰の兆候を示しているようだと警告している。

Dominino's とPoolが急騰する中、投資家はバフェットの動きをフォロー
●トレーダーたちは、ウォーレン・バフェット氏のような有名投資家の動きを注視し、彼らの決断を利用しようとしている。
●バークシャー・ハサウェイは前四半期、 $ドミノ･ピザ (DPZ.US)$ と $プール (POOL.US)$社の株を購入し、両銘柄はそれぞれ市場前に7.6％、6.3％上昇した。
●同時に、バークシャー・ハサウェイは $アップル (AAPL.US)$ と $バンク・オブ・アメリカ (BAC.US)$ の保有株を減らした。
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市場上昇にもかかわらず、米国の投資家が現金を持ち続ける理由は？
●株式市場が上昇し、金利が低下しているにもかかわらず、アメリカの投資家は依然として現金を好んでいる。
●マネー・マーケット・ファンドの総資産は今週初めて7兆ドルを超えた。
●マネー・マーケット・ファンドは、安定したほぼ無リスクの収入をもたらし、経済の他の分野での利上げの影響を相殺するのに役立つ。
●FRBが大幅な利下げに踏み切る可能性は低く、ウォール街は米国人の現金選好が続くと予想している。