半導体製造向け「超純水」で急上昇の２銘柄！ゴールデンクロス発生の関連株も

moomooニュース日本株コラムを発表しました · 2023/12/29 09:58

半導体市況の回復期待から、半導体製造過程で使われる「超純水」装置大手の $野村マイクロ・サイエンス (6254.JP)$と $オルガノ (6368.JP)$株が高い。バクテリアやガスなど徹底的に除去した超純水は洗浄力が非常に強く、ナノレベルの半導体回路も浄化できるため半導体製造では欠かせない。洗浄工程は半導体の製造工程の3割程度を占めるとされ、超純水装置は重要なインフラとなっている。

◆ $野村マイクロ・サイエンス (6254.JP)$
超純水装置大手。北興化学から分岐。韓国、台湾の半導体企業開拓で先行しており、売り上げの約３割が韓国サムスン向け。高ROE（自己資本利益率）。10月下旬に、24年3月期連結業績予想を大幅情報修正して以降、株価は上昇し続けている。半導体関連企業の旺盛な投資やメンテナンス事業が堅調であることから、24年3月期連結売上高は前期比45.2％増の720億円、純利益は15.4％増の67億円を見込む。

◆ $オルガノ (6368.JP)$

1946年創業。東ソー系。電力・半導体向け純水製造装置に強み。連結売上高の約5割が半導体分野向けで、業績は半導体メーカーの設備投資動向に左右されやすい。TSMCと関係が深いとされる。24年3月期連結売上高は前期比13.3％増の1500億円、純利益は19.3％の140億円を見込む。

関連株の日東電工と栗田工業は12月にゴールデンクロスが発生

◆ $日東電工 (6988.JP)$
総合材料メーカー。超純水の製造プロセスに使われるMF、RO、UF膜を手がける。半導体製造で使われるテープやフィルムなど各種材料も。12月中旬以降、５日平均移動線が75日線と25日線を上回るゴールデンクロスが発生。24年3月期連結売上高は前期比１％減の9200億円、純利益は8.4％減の1000億円と減収減益見込み。