【2023年振り返り】米国株高の中で最強の10銘柄は？

2023年が終わりに近づき、この1年を振り返ってみると、米国株は疑心暗鬼の中で最高値を更新した。今年大成功を収めた米国株は来年も上昇を続けるだろうか？時価総額100億ドル超の米国株と時価総額4000億ドル超の米超大型株のうち、年初来上昇率の上位10銘柄一覧を確認！

・生成AIブームに乗った米 $エヌビディア (NVDA.US)$は年初来240％近く上昇した。その他、知名度は低いがエヌビディア同様に有望な $スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI.US)$は年初来約280％上昇。データセンター大手の $ヴァーティブ・ホールディングス (VRT.US)$は260％以上、データ分析大手の $パランティア・テクノロジーズ (PLTR.US)$も179％以上上昇。

・米FRBの利下げ観測の強まりなどが追い風となり、後払い決済サービス大手の $アファーム・ホールディングス (AFRM.US)$の株価は400％以上急騰し、1位となった。注目すべきは、同社が11月以来186％の上昇率を記録している。

・ $コインベース (COIN.US)$の株価は年初来約355％上昇しており、先月は61％の上昇を記録した。その背景には、暗号資産（仮想通貨）市場の反発と、米当局による現物型ビットコイン上場投資信託（ETF）の承認への期待がある。

・モバイルアプリ開発・販売会社である $アップラビン (APP.US)$の株価は、今年、新たなAIツールの開発によって押し上げられており、年初来300％以上上昇、3位となった。同社は収益とユーザー数を急速に伸ばしている。成功の主な推進力の1つは、異なるジャンル、プラットフォーム、市場にまたがる多角的なゲームポートフォリオである。もう1つは、効果的なユーザー獲得、収益化及び分析を可能にする革新的なテクノロジー・プラットフォームである。

今年、人工知能（AI）を巡る熱狂は、米高金利への懸念を覆い隠している。米超大型株「M7」はこの恩恵を受けて今年の強気相場の代表となった。エヌビディアに加え、テスラ、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、アップルはいずれも米主要3指数を大きく上回るパフォーマンスを示している。

また、今年の後半から、減量薬市場が急成長している。ゴールドマンのアナリストによると、2030年の肥満市場は $イーライリリー・アンド・カンパニー (LLY.US)$と $ノボ・ノルディスク (NVO.US)$が約80％を占め、2強寡占になるという。「このレベルで支配的なリーダーシップを続ける可能性がある」としている。両社の株価はいずれも今年急伸している。イーライリリーは年初来約60％、ノボノルディスクは50％近く上昇。