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”曲がる”ペロブスカイト太陽電池の急騰3銘柄!原発20基分の導入目標で国策に期待!本腰の買い始動か

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 2024/11/29 16:37
軽くて曲げられる「ペロブスカイト」太陽電池について経済産業省が26日に導入目標を発表し、国の支援に期待する買いが関連銘柄に集まっている。目標では2040年に原発20基分(家庭の使用電力の1割程度相当)に相当する20ギガワット分を導入するとした。脱炭素に向けた投資のメインテーマとなる可能性が改めて意識されそうだ。
★ペロブスカイト太陽電池って何?
ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト構造と呼ばれる酸化鉱物の結晶構造を発電層に用いた次世代太陽電池で、シリコンを材料とする従来太陽電池と異なり、ヨウ素や鉛を主原料とする。ヨウ素の国際シェアはチリに次いで日本が2番目であり、供給面で日本の優位性が高い。今のところ同電池は実証実験の段階だが事業化が視野に入ってきた。桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が開発し、同氏はノーベル賞の有力候補に挙げられている。
★特徴は?
薄くて曲げられるため、曲面のあるビルの壁や窓など様々な場所に設置できる。自動車や建物、飛行機・列車の屋根部、さらには衣類に貼るなどの活用法も考えられている。一方で劣化が早いため、耐久性・コスト面での課題解決が必要だ。欧州・中国など海外勢との開発競争が激化しているが、「フィルム型」で日本勢がリードしている。シリコン主原料の従来の太陽電池では、かつて日本が世界シェアの50%を占めていたが、国の支援が弱かったことなどから今では中国など海外勢に押され、日本のシェアは直近1%未満となった。 同じ轍を踏まないための、国の今後の助成金の積み増しなどに熱い視線が注がれる。ペロブスカイト太陽電池関連の注目銘柄をピックアップした。
急騰中の3銘柄は?
関連ニュースと値動きが連動しているのは、材料となるヨウ素メーカーの $伊勢化学工業 (4107.JP)$ $K&Oエナジーグループ (1663.JP)$、ペロブスカイト太陽電池自体の開発で最先端を行く $積水化学工業 (4204.JP)$の3銘柄で、いずれも直近の上昇が目立つ。特に伊勢化学工業と積水化学工業のチャートは強い上昇トレンドを示すパーフェクトオーダー(移動平均線が上から短期・中期・長期の並び順で右肩上がりとなっている)となっている。伊勢化学工業の株価は直近5日で27%高、年初来では209%高となっている。
”曲がる”ペロブスカイト太陽電池の急騰3銘柄!原発20基分の導入目標で国策に期待!本腰の買い始動か
$伊勢化学工業 (4107.JP)$
三重県創業。ヨウ素で国内首位。世界の約15%のヨウ素を生産する。地下900~2000メートルから古代海水「かん水」をくみ上げ、ヨウ素や天然ガスを分離生産する。 $AGC (5201.JP)$が株式の約53%を保有、 $三菱商事 (8058.JP)$が約11%を保有。山形大学と共同でペロブスカイト量子ドット(PeQDs)の開発に取り組んでいる。また、福岡ドームの屋根にペロブスカイト太陽電池を大規模設置する計画に協力する。24年12月期純利益は過去最高を更新する見込み。販売先はAGC、三菱商事など。ヨウ素・天然ガス事業の売上高が8割以上を占める。株価は長期線を上回って推移しているものの、値動きは激しい。
▼伊勢化学工業の連結純利益推移
(同社IR資料)
(同社IR資料)
”曲がる”ペロブスカイト太陽電池の急騰3銘柄!原発20基分の導入目標で国策に期待!本腰の買い始動か
$積水化学工業 (4204.JP)$
高機能樹脂、住宅関連などを手掛ける。先端半導体の製造工程用テープなども。フィルム型のペロブスカイト太陽電池を開発中。屋外耐用性10年相当を実現しており、25年の販売開始を目指している。今年9月、経済産業省が開発実証を担う事業者として同社と $東京電力ホールディングス (9501.JP)$を採択、脱炭素投資を支援する政府の「グリーンイノベーション基金」から125億円程度が拠出される。また、同月、同社がシャープ堺工場跡地を取得し、同太陽電池の生産拠点にすることを検討しているとの報道もあった。25年3月期連結純利益は過去最高を更新する見込み。
▼積水化学工業の連結当期純利益の推移
(同社IR資料)
(同社IR資料)
”曲がる”ペロブスカイト太陽電池の急騰3銘柄!原発20基分の導入目標で国策に期待!本腰の買い始動か
天然ガス事業会社。ガス事業に次いでヨウ素事業が第2の柱ヨウ素の生産販売で世界有数。直近決算短信によると、ガス事業で販売価格が低下しているが、ヨウ素販売量が増加。円安がヨウ素販売にプラスとなっている。
▼K&Oエナジーグループの連結純利益の推移
(同社IR資料)
(同社IR資料)
”曲がる”ペロブスカイト太陽電池の急騰3銘柄!原発20基分の導入目標で国策に期待!本腰の買い始動か
注目の関連小型株
$MORESCO (5018.JP)$
独立系の化学品メーカー。ペロブスカイト太陽電池の発電層を劣化させない封止材を開発しており、26年度以降の製品供給を目指す。ペロブスカイト太陽電池は水蒸気や酸素に弱いため、耐久性の課題を解決する企業として注目される。
$エヌ・ピー・シー (6255.JP)$太陽電池製造装置大手。主な顧客は米太陽電池メーカー、 $ファースト・ソーラー (FSLR.US)$
大手の開発競争も顕著に
$パナソニック ホールディングス (6752.JP)$:ペロブスカイト太陽電池と住宅建材を組み合わせ「発電するガラス」としての活用を図る。26年度の事業化を計画している。
$アイシン (7259.JP)$:酸素や水を通しにくい薄型ガラスを使用し耐久性を高めたペロブスカイト太陽電池を開発中。自動車ルーフへの搭載を視野に入れている。
$キヤノン (7751.JP)$:ペロブスカイト太陽電池の耐久性と安定性を向上させる高性能材料を開発。25年に量産予定
$ホシデン (6804.JP)$:21年4月にペロブスカイト太陽電池事業への参入を発表。
$カネカ (4118.JP)$:25年度までにフィルム型ペロブスカイト太陽電池で世界最高水準とされる20%を超える変換効率の達成を目指す。
その他の関連企業は?
経済産業省は今年5月以降「次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会」を開催し、ペロブスカイト太陽電池事業の導入拡大、競争力強化に向けて官民で意見交換してきた。協議メンバーの上場企業で上記にない主な銘柄は以下の通り。ペロブスカイトの発電膜はインクジェット式印刷技術で量産される見込みであることから印刷会社なども並ぶ。
$AGC (5201.JP)$ $NTTデータグループ (9613.JP)$ $荏原製作所 (6361.JP)$ $関西電力 (9503.JP)$ $九州旅客鉄道 (9142.JP)$ $京セラ (6971.JP)$ $クボタ (6326.JP)$ $大日本印刷 (7912.JP)$ $TOPPANホールディングス (7911.JP)$ $トヨタ自動車 (7203.JP)$ $日揮ホールディングス (1963.JP)$ $日本郵政 (6178.JP)$、、 $リコー (7752.JP)$など】
”曲がる”ペロブスカイト太陽電池の急騰3銘柄!原発20基分の導入目標で国策に期待!本腰の買い始動か
―moomooニュースKei
出所:経済産業省資料、各社IR資料、日本経済新聞、moomoo
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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