バフェットに先んじ商社株集中投資したファンドが買う3つのドラッグストア株!再編に期待?
著名投資家ウォーレン・バフェット氏に先んじて日本の商社株に集中投資した上、今年の銀行株高も的確につかんだ資産運用会社オービス・インベストメンツは、次にドラッグストア業界を狙っているようだ。 $ツルハホールディングス (TSUSF.US)$や $スギホールディングス (SGIPF.US)$株の買い増しが目立つ。オービス・インベストメンツ日本法人の時国司社長はブルームバーグの取材に対し、ドラッグストア業界には以下の3つの中期的な成長ドライバーがあると指摘する。
【ドラッグストアの中長期成長ドライバー】
① 合従連衡の余地がある:米国はすでに大手2社程度に集約されている(CVSヘルス、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス)が、日本は今後の再編可能性が高い
② 調剤薬局のシェアを獲得できる:売り場の一角を利用することで不動産などの追加コストが不要
③ スーパーのシェアが獲得できる:薬や化粧品で高い利益率を確保しており、低価格での食品販売が可能
① 合従連衡の余地がある:米国はすでに大手2社程度に集約されている(CVSヘルス、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス)が、日本は今後の再編可能性が高い
② 調剤薬局のシェアを獲得できる:売り場の一角を利用することで不動産などの追加コストが不要
③ スーパーのシェアが獲得できる:薬や化粧品で高い利益率を確保しており、低価格での食品販売が可能
オービス・インベストメンツが買うドラッグストア銘柄
ツルハHD、サンドラッグ、スギHDを買っている一方、株価が大きく上昇した $クスリのアオキホールディングス (3549.JP)$は秋に保有株を減らした。
ツルハHD、サンドラッグ、スギHDを買っている一方、株価が大きく上昇した $クスリのアオキホールディングス (3549.JP)$は秋に保有株を減らした。
ドラッグストア首位級で北海道地盤。傘下にレディ薬局など。マスクを外す人が増え、化粧品が好調。調剤対応店舗を拡大しており、処方箋受付枚数も増加。食品の値上げで採算改善も。第2位株主の香港投資ファンド、オアシス・マネジメントが「創業家の影響が強すぎる」としてガバナンス不備を指摘し、ツルハHDと対立した。ツルハHDが買収受け入れによる非上場化を検討しており米ベインなど複数のファンドが名乗りをあげている、と報じられたことで株価が急騰した。オアシス側はブルームバーグの取材に対し、ツルハHDの非上場化を容認する考えを示している。筆頭株主はイオン。イオンは傘下にツルハと競合するウエルシアHDを抱える。24年5月期連結売上高は前期比6.5%増の1兆330億円、純利益は2.5%増の258億円を見込む。
東京西部地盤の大手。22年10月に四国のドラッグストア、大屋を買収。23年11月にはキリン堂ホールディングスの株式33.4%分を取得し、持ち分法適用会社にすると発表。キリン堂HDが関西地域を中心に展開する約300の店舗網を取り込む。キリン堂HDは米投資ファンドのベインキャピタルと組んでMBO(経営陣が参加する買収)し、21年に上場廃止していた。24年3月期連結売上高は、8.2%増の7470億円、純利益は5.8%増の272億円を見込む。
東海地盤で「スギ薬局」を展開。調剤が強い。訪日客が多い都市部中心に店舗拡大中。10月、マレーシアに現地チェーンと合弁で店舗を開店した。将来的にはインドネシア、シンガポール、ブルネイへの展開も視野に入れている。台湾、ベトナム、香港、マレーシアなどの企業と提携し商品供給も行っている。国内では、難病患者向けの居住施設運営の日本ホスピスホールディングスと資本業務提携を今年締結。施設入居者向けに日用品、医薬品を供給する。24年2月期連結売上高は8.5%増の7245億円、純利益は5.2%増の200億円を見込む。
主なドラッグストア銘柄
今期末の業績予想はほぼ全社が増収増益を見込んでいるが、年初来の株価騰落率では明暗が分かれている。
今期末の業績予想はほぼ全社が増収増益を見込んでいるが、年初来の株価騰落率では明暗が分かれている。
オービス・インベストメンツの日本株ファンド「オービス・ジャパン・エクイティ運用戦略」の保有上位銘柄(11月末時点)
同ファンドの過去1年間のパフォーマンス(11月末時点)はプラス30.6%(運用報酬控除後)とTOPIXの22.2%を大幅に超える。11月末時点では、10位内にドラッグストア銘柄が3銘柄食い込んでいる。
同ファンドの過去1年間のパフォーマンス(11月末時点)はプラス30.6%(運用報酬控除後)とTOPIXの22.2%を大幅に超える。11月末時点では、10位内にドラッグストア銘柄が3銘柄食い込んでいる。
―moomooニュースKathy
出所:Bloomberg、各社IR資料、オービス・インベストメンツHP、日本経済新聞、みんかぶ、moomoo
出所:Bloomberg、各社IR資料、オービス・インベストメンツHP、日本経済新聞、みんかぶ、moomoo
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181256946 : 投資信託のインド株の情報をお願いします
臆病な投資家 : コンビニのように大手の寡占化がすすむか。コンビニはフランチャイズであるがために、加盟店が別のコンビニ本部に鞍替えするリスクや、近隣に他店ができるリスクがあり競争原理がドラッグストアよりも強く働く。ドラッグストアはどうだろうか。(悪く言えば競争しなくても商圏で棲み分けできている。)