”火柱”上げる暗号資産関連6銘柄！ビットコイン初の10万ドル突破で評価益拡大に期待

暗号資産（仮想通貨）ビットコインが5日午前、初めて10万ドル（約1500万円）の大台を突破したことを受け、同日の東京株式市場では国内関連株が急騰した。トランプ次期米大統領が、米証券取引委員会（SEC）委員長に暗号資産規制緩和に前向きなポール・アトキンス氏を指名したことが材料となり、暗号資産や関連株ともに資金が流入した。ビットコインは年初来で２倍以上に値上がりしたが、国内関連株では15倍超になっている銘柄もある。米 $マイクロストラテジークラスA (MSTR.US)$のように、対インフレ・通貨安の手段としてビットコインを企業の財務戦略に組み込む企業が注目されており、保有暗号資産の評価益拡大に期待が広がる。ただ、こうした銘柄は値動きが激しいことが多いため、初心者には注意が必要となる。

ビットコインが10万ドルを突破した5日に急騰した関連6銘柄

”火柱”上げる暗号資産関連6銘柄！ビットコイン初の10万ドル突破で評価益拡大に期待

◆ $メタプラネット (3350.JP)$

年初来で株価が15倍超となった。東京・五反田でホテル1店を運営、ビットコイン関連人材を社外取締役に選任しており、今年4月から毎月ビットコインを買い進めている。11月13日時点での保有ビットコインの評価益は42億4000万円としている。同月19日には17億5000万円のビットコインを追加購入した。株主優待を新設し、国内暗号資産取引所「SBI VCトレード」で新規口座を指定期間内に開設した個人または法人に対し、抽選により総額3,000万円相当分のビットコインを配布する。11月28日には、さらなるビットコイン購入のため、新株予約権発行で最大約95億円の資金を調達する計画を発表した。また、米Amplify ETFsが運用するブロックチェーン関連銘柄に投資するETF「 $Amplify Transformational Data Sharing ETF (BLOK.US)$」にも採用された。24年12月期連結業績予想は「現在精査中」として、開示していない。継続して営業損失及び経常損失を計上していることから疑義注記あり。

◆ $セレス (3696.JP)$

ポイントサイト「モッピー」やアフィリエイト運営が柱。暗号資産販売所「Coin Trade」の運営やブロックチェーン事業なども手掛ける。100株以上保有の株主に仮想通貨1万円相当を贈呈する株主優待の新設決議も好感されている。24年12月期連結売上高は前期比12.2％増の270億円、純利益は166％増の12億円を見込む。5日、52週高値（過去一年に取引された株価の最高値）となる2944円を付けた。

◆ $リミックスポイント (3825.JP)$：電力小売り。23年3月、国内暗号資産取引所ビットポイントの持ち分株式を全てSBIグループへ譲渡しており、現ビットポイントジャパンは関連会社となっている。12月3日に発表した保有暗号資産（ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、アバランチ、ドージコイン、リップル）の評価益は7.9億円となった。25年3月期連結売上高は前期比18.1％増の242億円、純利益は36％減の6億円を見込む。5日52週高値440円を付けた。

◆ $フィスコ (3807.JP)$

金融・経済情報が柱。24年12月期３Qの暗号資産・ブロックチェーン事業は赤字（前年同期比では赤字縮小）。全体も赤字。四季報は、25年12月期に暗号資産評価損が消え小幅に黒字転換すると予想。24年12月期単独売上高は前期比10.7％減の8億円、純損益は5億円の赤字。

◆ $GMOフィナンシャルホールディングス (7177.JP)$

GMOインターネットグループの金融持ち株会社。傘下にGMOクリック証券、GMOコインがある。暗号資産、CFDが好調。GMOコインは口座数増加、預かり残高は前年同期比84.6％増（24年12月期Q3時点）。FXは減収。24年12月期連結業績は「予想を行うことは困難」として非開示。

◆ $マネックスグループ (8698.JP)$

ネット証券。国内証券は24年1月にNTTドコモに売却。米国証券は高金利環境で運用・手数料収入堅調。子会社に日本最大級の取引所「コインチェック」がある。コインチェックは12月11日にも米ナスダック市場に上場する予定。暗号資産CFDである「マネックスビットコイン」も手掛ける。25年3月期連結業績予想は「予想が困難」として非開示。5日、52週高値1221円を付けた。