昨日公表された最新の米連邦準備制度理事会(FRB)の議事録によると、役員らは9月に利下げを実施する傾向にあるが、一部の役員は、インフレ圧力が持続的に下がり続ける状況下では、金利を変更しない場合に経済活動が引き摺られることが増大すると考えている。また、雇用市場に直面するリスクが増加しているという意見もあるため、市場では、鳩派方針を引き続き維持すると見られている。一方、アメリカは、3月の非農業雇用全体の修正データを公表するのを遅延し、過去12か月間に新たに創出された雇用機会は、これまで報告されていた数字より81.8万個減少しているため、市場はさらにアメリカのデータ改ざん疑惑が高まっている。市場は現在、FRBが年内に連続して利下げを行うことを期待しており、これによって金がより魅力的になると見られている。しかし、地政学的な面では、ガザ停戦交渉が行き詰まっており、今後の会議でも解決が見込めない恐れがある。市場は今後も、金曜日のジャクソン・ホール会議に注目している。
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