半導体業界には3~4年周期で好況と不況が入れ替わる景気サイクルがあり、シリコンサイクルと呼ばれます。
図1は米国の主要な半導体銘柄で構成されるSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の騰落率と世界の半導体売上高の伸び率の推移(ともに前年同月比)ですが、これらはおおむね連動していることが分かります。半導体の売上高は2023年頭に底打ちし足元は伸び率が拡大している段階です。
デジタル化の進展に伴い、今後幅広い用途で半導体の需要が高まると見込まれます。直近では生成AIの実用化が急速に進んでおり、さらなる性能向上やデータ処理効率化のため需要を押し上げるでしょう。そのため、半導体の好況が通常より長く続く、「スーパーサイクル」に入り、関連銘柄の株価は通常の3~4年周期でなく中長期的に上昇する可能性があります。