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「伝統的ポートフォリオ」は死んだ?パフォーマンス最悪で賛否 ヘッジ用資産は何にする?

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moomooニュース米国株 コラムを発表しました · 2023/11/13 02:12
運用資産の6割を株式で、4割を債券に配分するという個人投資家にも浸透している米国の伝統的な投資戦略「60・40ポートフォリオ」を巡り、大手機関ストラテジストらの間で賛否が分かれている。同戦略はキャピタルゲイン狙いの株式、リスクヘッジを目的とした債券の両者に負の相関関係があることを前提としているが、米金融引き締めなどによる債券市場のボラティリティーの異様な高さにより相関関係が失われており、最近では同ポートフォリオへの批判的な意見が勢いをつけている。
債券市場の不透明さ強く
前週末の11月10日、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが財政の健全性リスクや政治の分極化リスクから、米国の信用格付け見通しを従来の「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。格付けは最上級の「Aaa」で維持したが、S&Pグローバル・レーティングやフィッチ・レーティングスはすでに格付けを「最上級」から引き下げており、リスクヘッジのための資産とするには頼りない状況だ。
最悪のパフォーマンス
60・40ポートフォリオは長く信頼されてきたが、2022年は08年以降で最悪のパフォーマンスとなった。60・40ポートフォリオの成績を示すブルームバーグの指数は昨年約17%下落。今年も米国債市場の混乱が株式と債券の同時売りに拍車をかけている。
金でヘッジ?
ニュートン・インベストメント・マネジメントの実質リターン戦略投資専門家、キャサリン・ドイル氏やロベコの主任クオンツストラテジストのピム・ファンフリート氏はいずれも、ボラティリティーの低い金がディフェンシブなポートフォリオに有用だとの見方を示す。ブラックロックの調査部門のストラテジストらは今年春のリポートで「伝統的な資産配分を解体」することを推奨し、利回り面などからインフレ連動債と短期債への配分が望ましいとした。
現金よりは良好なリターンか
一方、JPモルガンは、60・40ポートフォリオは死んではおらず、向こう10年間に現金資産の成績を年4.1ポイント上回るとの公算を示す。現金資産の金利はピークを付けつつあるとみているからだ。同社は、伝統的な資産構成に加え、プライベートエクイティー(PE、未公開株)や不動産、商業用住宅ローンなどのオルタナティブ投資を25%補完することで、投資家は向こう10年間にリスクを抑えながら、リターンをさらに年間0.6ポイント押し上げることができるとしている。
ーmoomooニュースKathy
出所:Bloomberg、日本経済新聞、moomoo
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