$アーム・ホールディングス (ARM.US)$ ニュースや株式市場を連日賑わせている半導体業界。よく名前が出てくるNVI...

KIMIHIKO が銘柄にコメントしました · 06/21 17:50

ニュースや株式市場を連日賑わせている半導体業界。よく名前が出てくるNVIDIA（エヌビディア）やTSMCも素晴らしい会社ですが、本日はArm（アーム）という世界最強の会社についてご紹介します。業界動向や株式投資の参考にしてください。

Armを一言で言うと、「スマホの99%に使われているデザインを手がける、半導体の設計会社」です。以下、詳細をできるだけ分かりやすく説明します。

■広範なエコシステムと市場シェア ARMの技術は、世界中で広く採用されています。ARMベースのプロセッサは、世界のスマートフォンの99%以上に搭載されており、これまでに累計で2870億個以上のチップが出荷されています。また、世界人口の70%がARMベースの製品を使用しています。もはやArmなしでは現代生活は成り立ちません。

■高いエネルギー効率と性能 ARMのプロセッサは、エネルギー効率が高く、スマートフォンからデータセンターに至るまで、幅広いデバイスで利用されています。最新のARMv9 CPUは、AIベースのアプリケーションにおいても優れたパフォーマンスと効率を実現します。

■技術革新とスケーラビリティ ARMは継続的な技術革新を推進し、CortexシリーズやNeoverseシリーズなど、高度な演算能力を持つプロセッサを提供しています。これにより、小型デバイスから大規模なデータセンターまで、幅広い用途に対応可能です。

■強固なパートナーシップとカスタマイズ性 ARMは1000社以上のパートナー企業と連携しており、企業は自社のニーズに合わせてプロセッサをカスタマイズできる柔軟性を持っています。この強固なパートナーシップにより、迅速な製品開発と市場投入が可能です。

■財務状況 ARMの2024年度の年間収益は30億ドルを超え、過去最高を記録しました。AI技術の進展により、今後も市場全体でARMベースの技術に対する需要が増加すると見込まれています。これらの強みが組み合わさることで、ARMは多様なデバイスおよびアプリケーションに対応する強力な技術基盤を持ち、今後も成長を続けることが期待されています。

Armのビジネスモデルは、大きく2つあります。

①ライセンスビジネス：半導体設計のIPを販売する。

②ロイヤリティビジネス：Armの技術で開発されたチップの販売額からロイヤリティ収入を得る。これも簡単にいえば、Armの技術を使いたいと思った半導体メーカーはまずライセンス料を払い、その技術を使って作ったチップの販売額からもロイヤリティ収入をArmに払うということです。素晴らしいビジネスモデル。

Armの売上比率はざっくりライセンス収入が40%、ロイヤリティ収入が60%とバランスが取れており、これも財務基盤が安定している理由の一つです。すごいぜ、Arm。そして2016年にArmを買収したSoftBankの孫社長も先見の明ありすぎです。

※↓SoftbankのHPから。このイメージが分かりやすいですね。　