銅、金、銀価格が史上最高値に迫るなか、注目すべき銘柄は?

金、銀、銅に続き、様々な非鉄金属価格が上昇している。 月曜の金相場は史上最高値を更新し、銀相場は32ドル/オンスと11年ぶりの高値を更新、銅相場も史上最高値を更新した。

前回、ビットバレー投資家は日本市場における恩恵を受けそうな非鉄金属関連株を紹介した。
関連記事：金・銅の価格上昇で「非鉄金属株」が高い！出遅れ銘柄は？　中国景況感改善やインフレで需要拡大

今回、米国市場における非鉄金属関連株をまとめた。

米国株式市場では、世界第3位、アフリカ最大の金鉱山会社 $アングロゴールド・アシャンティPlc (AU.US)$ の年初来が37％上昇、カナダの金鉱山会社 $アグニコ・イーグル・マインズ (AEM.US)$ は30％近く上昇した。
世界第5位の銅メーカー $サザン・コッパー (SCCO.US)$ 、米鉱山大手 $フリーポートマクモラン (FCX.US)$ は最近それぞれ新高値を付け、年初来は48％、28％上昇を実現した。
カナダの銀鉱山会社 $シルバーコープ・メタルズ (SVM.US)$ は50％以上、 $MAG シルバー コーポ (MAG.US)$ は35％、 $ファースト・マジェスティック・シルバー (AG.US)$ は29％の年初来のパフォーマンスを実現した。

また、投資家が1つまたは複数の資源株を望まない場合、米国市場に関連のETFもある。

金ETF： $SPDR ゴールド・シェア (GLD.US)$ 、 $iシェアーズ ゴールド・トラスト (IAU.US)$ 、 $ヴァンエック・金鉱株ETF (GDX.US)$ 、 $ヴァンエック・中小型金鉱株ETF (GDXJ.US)$ など

銀ETF： $iシェアーズ シルバー・トラスト (SLV.US)$ 、 $Abrdn Silver ETF Trust (SIVR.US)$ 、 $グローバルX 銀ビジネス ETF (SIL.US)$ など

銅ETF： $グローバルX 銅ビジネス ETF (COPX.US)$ 、 $SPDR S&P Metals & Mining ETF (XME.US)$ 、 $ISHARES COPPER AND METALS MINING ETF (ICOP.US)$ 、 $United Sts Commodity Index Fd Com Unit Repstg U S Copper Index Fd (CPER.US)$ 、 $Ishares Inc Msci Glbl Mtl&Mng Produ Etf (PICK.US)$ など

●米ドル安
ドル建て金属価格、特に金と銀は、米ドルの弱さが最近のサポート材料になっている、とアナリストは指摘した。
Catalyst Fundsのチーフ・インベストメント・オフィサー兼シニア・ポートフォリオ・マネージャーであるDavid Miller氏は、米国連邦政府の1.5兆ドルの財政赤字がドル安をもたらし、貴金属を比較的強くしていると述べている。

●安全資産
金、銀、ドルの上昇に共通する要因は、「安全資産」としての側面である。世界の投資家が現在のインフレ率、債務残高、金利を相互に相容れないものと見ていることを示唆している。

●供給不足
銅は金や銀と違って貴金属とはみなされないが、需要拡大への期待から価格が上昇している模様。
Kitco.comのJim Wyckoff氏によると、世界的な供給の不足、経済成長の改善、中国の銅精錬所の問題、Comex銅先物の潜在的な "ショートスクイーズ "を含む、マーケット投機などの要因がこの上昇に貢献している。
Capital EconomicsのJoe Maher氏も、電気自動車や再生可能エネルギー・プロジェクトに使用される銅の旺盛な需要と、潜在的な供給不足が高値を正当化していると指摘した。

●中国、貴金属の買い増しに意欲
Bloomberg Intelligenceのシニア・コモディティ・ストラテジストであるMike McGlone氏は、Market Domination Overtimeで、貴金属と今後の市場動向に関する見解を述べた。
McGlone氏は、中国が貴金属の購入に関心を示していることの潜在的な影響について議論し、中国が金の主要な買い手である一方で、銀の買いだめも噂されていることを指摘した。同氏は、銀が銅のように急騰と急落を繰り返す不安定なパターンになるのではないかと懸念を示した。一方、McGlone氏は、コモディティ、特に金属については、他のコモディティに比べ、全体的にポジティブな見方を維持している。