マイクロソフトの好調の背景
マイクロソフトは、2024年1～3月期の決算で、全ての部門で成長を示し、市場予想を上回る好調な結果となりました。
◽️業績概要
売上高：前年同期比17％増の618.6億ドル（予想：608.04億ドル）
調整後EPS：前年同期比20％増の2.94ドル（予想：2.82ドル）
◽️各セグメント業績
・Azure：売上高351億ドル（前年同期比31％増）
・Productivity & Business Processes：売上高168億ドル（前年同期比14％増）
・More Personal Computing：売上高100億ドル（前年同期比10％増）
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YouTubeより
◽️セグメント別詳細分析
・Azure
AI投資が奏功し、31％増の好調成長で、特筆すべきは、Azureの好調な成長です。
売上高は前年同期比31％増の351億ドルに達し、市場予想を大きく上回りましたが、これは、AI関連サービスの貢献が7％ポイント増加したことによるものです。
具体的には、AIモデルの呼び出しやベクターデータベースの利用など、AIプロジェクトにおけるAzureの活用が拡大しています。
アナリストは今後2年間で年29〜30％の成長率と、95兆円の売上収益パスを予測しています。
・Productivity & Business Processes
特にOffice 365やDynamics 365などのサブスクリプション型ビジネスが引き続き好調に成長し、売上高は前年同期比14％増の168億ドルに達しました。
企業のデジタル化推進に伴い、今後もサブスクリプション型ビジネスの成長が期待されます。
・More Personal Computing
Windows、Surfaceデバイス、Xboxゲームコンソールの売上高が堅調に成長し、売上高は前年同期比10％増の100億ドルに達しました。
特に、Surfaceデバイスは、過去最高の四半期売上高を記録しました。
これは、ハイエンドノートPC市場におけるマイクロソフトの競争力強化を示しています。
◽️今後の注目点
①Azureの更なる成長
今後もAzureの成長率は高水準を維持することが予想されます。
AI投資の効果に加え、マルチクラウド戦略の推進や、新たなソリューションの開発などが成長を後押しする可能性があります
②サブスクリプション型ビジネスの拡大
Office 365やDynamics 365などの顧客基盤拡大や、新たなサブスクリプションサービスの投入により、サブスクリプション型ビジネスの更なる拡大が期待されます。
③グローバル市場への展開
マイクロソフトは、新興国市場における事業拡大にも注力しています。
今後、新興国市場での売上成長率が注目されます。
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