ビットコイン66000ドル突破！年初来55％急騰、他の資産クラスを凌駕　まだ上昇余地ある？

14日、暗号資産（仮想通貨）と関連銘柄は全般的に上昇し、 $ビットコイン (BTC.CC)$や $イーサリアム (ETH.CC)$は6%急騰。ビットコインは14日に6％上昇し、2週間ぶりの高値となる66,233ドルを記録した。イーサリアムは6.8%上昇し、2,635.095ドルに達し、9月27日の高値2,728ドルおよび8月3日の高値3,019ドルに迫っている。一方、 $ProShares Ultra Bitcoin ETF (BITU.US)$は約9%上昇。仮想通貨マイニング企業 $クリーンスパーク (CLSK.US)$は12%以上上昇、 $マーラ・ホールディングス (MARA.US)$は約6%上昇した。 $コインベース (COIN.US)$も11%で大幅に上昇。 $マイクロストラテジー クラスA (MSTR.US)$は11日に約16%急騰し、14日に下落に転じた。

Windがまとめたデータによると、ビットコインは年初来55％上昇し、ほかの資産クラスを凌駕している。

①大統領候補に指名されたハリス副大統領は、暗号資産（仮想通貨）の規制枠組みを支持すると表明した。
これにより暗号資産に追い風となり、アジア取引時間ですでにあった市場の楽観論に拍車をかけた。一方、9月22日の資金調達イベントで同氏は「消費者と投資家を保護しながら、人工知能（AI）やデジタル資産などの革新的な技術を奨励する」と述べた。そのほか、大統領候補、ドナルド・トランプ前大統領は、2024年の大統領選挙でビットコインなど仮想通貨支持層の取り込み、暗号資産に関連するいくつかの計画も持っている。
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ニュースレター「Crypto Is Macro Now」の著者ノエル・アチェソン氏によると、今回暗号資産の上昇は主に米選挙動向によるもので、当初は予測市場と世論調査でトランプ氏がリードしていたこと、その後はハリス陣営が暗号資産市場について半ば支持的な発言をしたことによるものだ。ハリス陣営のデジタル通貨政策の具体的な内容は明らかになっていないが、バイデン政権の姿勢よりは否定的ではなさそうだ。

②マウントゴックス（Mt. Gox）のウェブサイトに10日に掲載された声明によると、マウントゴックスの資産を管理する管財人は、債権者への残余資産の分配期限を1年間延長し、2025年10月31日に設定した。これにより供給過剰に関する直近の懸念が和らぐ可能性がある。

アップトーバー（Uptober）という言葉は過去の実績に由来し、2013年以来、ビットコインは10月に平均22.9％上昇している。毎年10月ビットコインの強気相場を表し、「10月（October）」と「上昇（Up）」という単語をつなぎ合わせたものだった。

ソーシャルメディア・プラットフォームX（旧ツイッター）の調査によると、暗号資産コミュニティの大半は現在強気モードで、ビットコインは2024年第四半期に100,000ドルまで上昇すると予想している。

過去のデータに基づき、10月のビットコインの過去のパフォーマンスは通常好調だった。

ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズLLCのデジタル資産戦略責任者ショーン・ファレル氏は10月のビットコインは通常、10月の後半に季節的な急伸を見込むことも強調した。

その他、暗号資産アナリストのアリ・マルティネス氏によると、ビットコインは200日移動平均線を再度突破していることから、暗号資産では強気の勢いが続いていると予想。

同アナリストは、ビットコインが200日移動平均線を上抜けた過去3回の事例では、強気相場が到来したと強調している。添付された過去のデータ（下図）では、ビットコインがSMA200を上抜てきた3つの事例（2023年、2021年、2017年）を示している（下図の赤線で示す）。

①FRBが利下げ継続か
Bitfinexの報告によると、10月のビットコインの過去のパフォーマンスは通常好調。マクロ要因がビットコインを下落させなければ、ビットコインは過去のパフォーマンスを継続する可能性が高いという。米連邦準備制度理事会（FRB）による金融緩和（さらなる利下げなど）は通常、ビットコインやハイテク株などのリスク資産にポジティブに反応する。

②先物、現物市場の動き
Bitfinexによると、ビットコインは短期保有者の実現価格（STH RP）レンジを上回って取引されているが、投資家が同じ熱意で購入していないことが指摘されている。さらに、先物取引の増加はレバレッジ購入の増加を示しており、需要が回復しない場合、この活動は市場をより不安定にする可能性がある。

一方、Coinglassのデータによると、ビットコイン先物の未決済建玉総数は増加傾向にある。

この相関関係はまだ推測の域を出ていないが、暗号資産コミュニティの多くは、ビットコインの価格が世界のM2マネーサプライに関連しているという。