日本株にブラックマンデー？買い場はいつ？減配不安なしの”累進高配当”銘柄をチェック！

５日月曜日は日本株の”ブラックマンデー”となった。日経平均株価は12.4％（4451円28銭）安と過去最大の下落幅を付けた。下落率は1978年の米ブラックマンデー翌日以来の大きさで、リーマン・ショック時の一日の最大下落率（11.41％）を超えた。急激な円高、日銀の引き締め、米リセッション懸念があいまって売りが止まらず、年初来の上昇をすべて消してマイナスに転じた。

ドル円をめぐっては、市場関係者からは1ドル140円までの上昇もあるとの予想も複数出た。ブルームバーグによると、レバレッジ投資家の円ショートポジションは７月９日時点のピークから３割程度しか減っておらず、巻き戻しの円買いは継続する見通しだという。一方、日本株は売られすぎで、米経済指標の発表も少ない今週中には押し目買いが入るとの見方もある。買い場到来に向け、減配せず、増配か配当維持を続けている「累進高配当株」をチェックした。

証券は取引手数料無料化が影響するが、金利上昇効果で新生銀行が好調。アナリスト平均目標株価は５日終値から53.93％の上昇を示唆。予想配当利回り（日経による、以下同）は5.54％。

◆ $宮地エンジニアリンググループ (3431.JP)$
橋梁、建築の施工力が強い。受注残は絶好調。受注は過去最高水準が続いている。溶接工、設計部門などで女性社員を積極採用。今期は過去最高純利益を連続で更新する見通し。アナリスト評価なし。予想配当利回りは5.40％。

制御機器専業メーカー。米国、欧州の受注好転の動きがある。２５年３月期は減収減益予想。アナリスト平均目標株価は５日終値から36.18％の上昇を示唆。予想配当利回りは5.75％。

◆ $フルキャストホールディングス (4848.JP)$日雇い派遣から撤退。アルバイト紹介と給与管理代行に主力事業を移行。アナリスト評価なし。予想配当利回りは5.44％。

損保首位級。傘下に三井住友海上、あいおいニッセイ同和。政策保有株の売却加速で純利益が拡大。アナリスト平均目標株価は５日終値から36.40％の上昇を示唆。予想配当利回りは5.47％。

稼ぐ力が高いが、相場悪化で下落中の累進高配当銘柄
・直近5営業日で15％以上下落
・前期ROEが10％以上
→ $フルキャストホールディングス (4848.JP)$、 $宮地エンジニアリンググループ (3431.JP)$、 $日本エスコン (8892.JP)$、 $矢作建設工業 (1870.JP)$

累進高配当株予想配当利回りと前期ROE
上に記載がない関連銘柄： $三愛オブリ (8097.JP)$ 、 $日新 (9066.JP)$、 $イーグル工業 (6486.JP)$、 $極東開発工業 (7226.JP)$、 $東ソー (4042.JP)$、 $UBE (4208.JP)$ 、 $大林組 (1802.JP)$、 $三井住友トラスト・ホールディングス (8309.JP)$、 $テイ・エス テック (7313.JP)$、 $住友精化 (4008.JP)$、 $エクシオグループ (1951.JP)$