買いシグナル？ペロシ前下院議長、エヌビディア株500万ドル相当をオプションで購入

25日、「キャピトル・ヒルの投資の神様」と呼ばれるナンシー・ペロシ前下院議長は11月22日に、 $エヌビディア(NVDA.US)$を権利行使価格120ドル、期限2024年12月20日のコール・オプションを50枚購入したと報じられた。文書によれば、取引額は約100万～500万ドルと推定される。

エヌビディア株は11月22日に487ドルで引けた。この価格でコールを買うということは、ペロシが今後1年間のエヌビディアに非常に強気であることを示している。

ナンシー・ペロシ夫妻は以前から、内部情報を利用して投機売買をすることで悪名高いため、市場は、彼女がまた、ある政策を先回りして知っているのか、あるいは、近々エヌビディアがAI GPUを中国に販売することを、限定数量で許可する緩和策が出るのではないか、と憶測している。

ペロシのこの1年間の取引記録を見ると、今回のエヌビディアへの投資以外にも6つの取引が行われたことがわかる。

取引記録では、ペロシはテクノロジー株を中心に売買を行っている。 ハイテク株が今年の米国株を牽引している実情から、彼女が今年も勝ち組であることは間違いないだろう。公開情報によると、ペロシの夫は2019年から2021年にかけて、2500万ドルから8100万ドル相当の株やその他の金融資産を取引し、巨額の利益を上げている。

・2020年12月、ペロシの夫ポール氏は、電気自動車（EV）メーカー、米 $テスラ(TSLA.US)$のコールオプション25枚を購入した数週間後に、バイデン大統領が連邦政府の公用車を電気自動車に置き換える計画を発表した。

・2021年3月、ポール氏は $マイクロソフト(MSFT.US)$株を安値で大量購入し、その後、マイクロソフトが米国防総省から220億ドルのAR戦闘用ヘッドセットを受注したとのニュースが流れ、同社の株価は急上昇した。

・同年7月、米国の大手ハイテク企業の多くが独占禁止法違反の調査を受け、市場は不安感が高まっていた。当時、ポールが「逆張り」してグーグルをロングにした。結果、グーグルは無事で、株価も約20％上昇した。

・また、去年、米国の国会で「チップ法案」が可決される前、ナンシー・ペロシ下院議長の夫はチップ企業 $エヌビディア(NVDA.US)$の株式を大量購入し始めた。多くの米国民は、国会議員は職権を利用し「私利」を得ようとしていると見ている。

ペロシ氏に限らず、インサイダー取引を行う国会議員は多い。米ニューヨーク・タイムズ紙は去年、2019年から2021年までの3年間で、計97人の国会議員が職権を利用して内部情報を事前に入手し、株取引を行ったと報じた。この情報が伝えられると、米国民は強い不満を示した。国民はバイデン政府に対し、国会議員による株取引を禁止し、偽りの「投資の神」を徹底的に排除するよう法律を制定することを求めた。

moomooユーザーの皆様はどう思いますか？今回の取引は単なる偶然なのか、それとも政治と金融の世界で何か疑わしいことが起きているのでしょうか？