中国の天然ガス輸入、2024年上半期に14％増加

パイプラインやLNG貨物を含む中国の天然ガス輸入量は、2024年上半期に前年同期比で14.3％増加した。

LNGプライムが金曜日に中国税関総署のデータを引用して報じたところによると、中国は2024年上半期に6,465万トンの天然ガスを輸入した。

LNG価格が今年初めに前年同期を下回ったため、上半期の中国からの輸入額は0.8％減の317億ドルにとどまった。

2024年6月の中国の天然ガス輸入量は、前年同月比でわずか0.4％の増加にとどまった。

2024年1～4月の国際価格が昨年の半分の水準となる中、夏を前に発電所用の燃料を備蓄するため、中国は1～4月に天然ガスの輸入を増やした。中国の天然ガス輸入量は、1月から4月の間に前年同期比で21％急増したと推定される。

ブルームバーグの推計によると、2024年第1四半期のアジア・ベンチマークLNG価格の平均は100万英熱量単位（MMBtu）当たり9ドル強で、これに対し北アジア向けLNG価格は昨年第1四半期にMMBtu当たり18ドルだった。

しかし、北アジア向けLNGのスポット価格は春の終わりから初夏にかけて上昇し、ここ数週間は12ドル／MMBtuを超えた。

中国は今年、工業・商業セクターが超低温燃料の需要を牽引するため、LNG輸入量の過去最高を更新する可能性があると、国営エネルギー大手ペトロチャイナの関係者は5月に述べた。

中国のLNG輸入量は2021年に過去最高の7880万トンを記録した。翌年は、ロシアのウクライナ侵攻後のエネルギー危機で価格が高騰したため、LNG輸入量は初めて減少した。

昨年、中国は約7,120万トンのLNGを輸入した。