CPI インフレはピークアウト、が目標到達2%への時期は見えない
米CPI(8月)は、予想よりも強いが、9月20日のFOMCでの利上げを求める程の切迫性はありませんでした。綜合は、0.6%/3.7%、コア0.3%/4.3% スーパーコア(エネルギー 家賃除く)は、0.4%/4.0%となりました。インフレ率は3.2%から3.7%へ急上昇したものの、昨年のピーク9.1%から見れば明確に下落しています。
目標2%到達の目処は立っていないだけで、財の伸びは前年比で僅か0.2%であり、モノ不況を反映しています。配分の35%を占める家賃は、前年比では7.3%と高いですが、前月比で見れば徐々に低下してきています。サービスの価格を決定する賃金も、アトランタ連銀の賃金グローストラッカーで見れば5.3%となり、コロナ前の3-4%に届いていないだけで、昨年のピーク6.7%からは明確に下がっています。
要するにインフレはピークアウトし、しかも下がる兆候がありますが、目標到達への時期が見えていないのです。目標到達をより高い金利で実現するか、長い金利で実現するかの政策判断が必要です。グローバルな視点から他国の弱い経済を考えれば、後者の可能性が高そうです。
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