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原油、イランがイスラエル攻撃準備との報道で時間外にも上昇幅拡大

原油先物は小幅高で木曜日を終えたが、イランが数日中にイラク領内からイスラエルを攻撃する準備をしているとの報道を受けて、時間外に上昇した。
イスラエルの諜報機関は、イランがイラクの親イラン民兵組織を通じて、大量の無人機と弾道ミサイルを使って攻撃を行う準備をしていると考えている、とアクシオスは報じている。
このような攻撃は、イランの石油インフラを含むイスラエルからの強力な反撃の可能性を高めるだろう。
原油はこのニュースを受けて3%も急伸したが、その後値を戻し、現在は2%弱の上昇となっている。通常取引では、12月物Nymex原油前月限(CL1:COM)は、前月比+0.9%の69.26ドル/バレル、12月物ブレント原油前月限(CO1:COM)は、前月比+0.8%の73.16ドル/バレルで取引を終えた。
一方、12月物のナイメックス天然ガス(NG1:COM)は、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間貯蔵量報告で、ガス在庫が78Bcf増の3,863Bcfとなり、予想を下回る結果となったものの、天候に左右される需要不足が上回り、-4.8%の2.707ドル/MMBtuで取引を終えた。
10月のWTI相場は1.6%上昇し3ヵ月連続の下落を阻止、ブレント相場は1.9%上昇したが、米国産天然ガスは7.4%下落した。
中国の10月製造業が6カ月ぶりにプラスに転じ、政府の景気刺激策が功を奏している可能性が示されたことで、原油先物はすでに上昇していた。
米国の原油・製品在庫の取り崩しや、OPEC+が12月に予定していた増産を再び延期する可能性。
また、OPEC+が増産計画を延期する可能性も相場を下支えした。ロイターは水曜日、早ければ来週にも増産が決定される可能性があると報じた。
また、EIAが発表したところによると、米国の8月の石油生産量は1.5%増の1,340万バレル/日となり、2023年12月に記録した1,331万バレル/日を上回り、月間で過去最高を記録した。
テキサス州の8月の生産量は1.7%増の582万バレル/日で過去最高となり、ニューメキシコ州の生産量は2.8%増の209万バレル/日で過去最高となった。
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