OPEC総会を控え、原油価格が下落

中国の石油需要見通しが引き続き市場心理の重石となっていることから、ブレント原油は午後の取引で1.57％下落した。

OPECは8月1日に閣僚級合同監視委員会を開催する予定であり、その準備のため、原油価格は週明けの取引ではマイナスに終わる見込みである。

中国の製油所稼働率は今月、前年同期比3.5％減と低迷しており、原油輸入量も6月までで前年同期比32.5万トン減少している。このような中国の期待外れの原油需要を受けて、今年末から来年にかけての原油供給過剰を予想する声が相次ぎ、今日の相場の重荷となっている。

OPEC関係者は、今度の会合は日常的なものであり、減産枠の変更は予定していないことを示唆した。一部のアナリストやトレーダーは、OPECが変更を加える可能性を示唆しているが、OPECは市場にバレルを戻すことに慎重であることを約束している。

とはいえ、価格下落はOPECの重鎮であるサウジアラビアとロシアに対し、将来的な減産計画の撤回を求める圧力をかける可能性がある。

午後12時44分（米国東部時間）現在、WTI原油価格は1バレル77.09ドルで、前日比1.19ドル（-1.52％）安。ブレント原油は1バレルあたり81.08ドルで取引され、1.29ドル（-1.57％）下落した。

API推計によると、米国の原油在庫は過去4週間で約2,000万バレルと大幅に減少している。この在庫減は、米国がここ数週間、1日平均1,330万バレルの原油を生産し、史上最高水準に戻ったことを意味する。

イスラエルとハマスの和平合意の可能性も原油価格の重荷となっている。