原油、トランプ襲撃とガザ協議で不安定な動き

週末に発生したドナルド・トランプ前米大統領への襲撃事件の影響や、ガザ停戦交渉をめぐる不透明感を投資家が引き続き見極める中、WTI原油先物は1バレルあたり82ドル前後で推移し、小幅な上昇と下落を繰り返した。

トランプ氏の暗殺未遂事件は、次期選挙での勝利の可能性を高め、ドルを支える一方、商品を圧迫した。

中東では、イスラエルとハマスの停戦の枠組みが金曜日に合意されたと伝えられたが、交渉は中断され、土曜日にはハマス幹部を狙ったイスラエルの攻撃で90人が死亡した。

その他では、不動産不況の長期化、内需の低迷、欧米との貿易摩擦の高まりを背景に、消費大国・中国の第2四半期の経済成長率が予想を下回ったとのデータが発表された。