米マイクロチップ・テクノロジーにサイバー攻撃、一部業務に支障

2024年8月21日 14:21 JST
半導体メーカーの米マイクロチップ・テクノロジーは20日、サーバーがサイバー攻撃を受けたため、システムを一部停止し、業務に支障が出ていると発表した。
　　当局への提出文書によると、同社は今月17日にＩＴ（情報技術）システムに対する不審な動きを検知した。その２日後、同社はサイバー攻撃で「特定のサーバーと事業」が不正侵入の被害に遭ったとの結論を下した。同社は米防衛産業に半導体を供給している。

この攻撃は、国家安全保障上の理由と新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）期に表面化したサプライチェーンの混乱の回避に向け、各国が半導体市場の支配的地位を目指して争う中で起きた。
　　マイクロチップ・テクノロジーは影響を受けたシステムの隔離や特定のシステム停止などの対応措置を講じたと説明。この結果、業務が「通常レベルを下回る」状態となり、注文への対応に影響が出ているとした。