イーサ現物型ETF米国で取引開始へ　イーサリアム最高値更新なるか？

米国の規制当局がイーサリアム（ETH）を保有する現物型上場投資信託を最終承認したことで、米国人は簡単に第2位の暗号通貨にアクセスできるようになる。

この決定は、SECがイーサETFを承認するための数年にわたるプロセスに終止符を打つものである。イーサETFは伝統的な証券口座で売買できるため、イーサリアムは一般投資家の人気を集めるだろう。ビットコインETFは1月のデビュー以来、数百億ドルの投資を集め、利下げとビットコインの半減と期待感が重なり、一時は50％超上昇した。

数週間前、承認は不透明と思われた。しかし5月下旬、SEC当局は長い沈黙の後、突然ETFの発行を希望する人々に連絡を取り始めた。そして5月23日、SECは重要文書を承認し、最新の決定によって完全承認への道が開かれた。

「暗号通貨のETF時代が完全に到来した」とBitwiseのマット・ホウガン最高投資責任者（CIO）は言う。「投資家は低コストETPを通じて、流動性の高い暗号資産市場の70%以上にアクセスできるようになっている」と指摘した。

イーサ価格への影響
ビットコイン現物型ETFは、今年1月に承認され取引が開始された際、上場商品史上最も成功したETFとなり、資金流入率がわずか2ヶ月で58％以上急騰し、最大の暗号通貨の価格を史上最高値に押し上げた。

一部のアナリストは、現物型イーサETFがイーサリアム価格を6500ドルまで押し上げる可能性はあるものの、これらのファンドへの資金流入はビットコインに焦点を当てたほど高くないと予測している。

調査会社Steno Researchは、新しく登場したETFは最初の1年で150億ドルから200億ドルの資金流入を見ることができると予測しており、これはわずか7ヶ月で現物型ビットコインETFに流入する金額とほぼ同じである。

ビットゲットウォレットの最高執行責任者であるアルビン・カン氏によれば、長期的にイーサリアムに投資する真の機会は、ETFデビュー後の最初の数週間後に訪れる可能性があるという。

カン氏は「ビットコインETFが承認された際の市場の反応と同様に、イーサリアムも自身のETFが承認されると短期間で価格が上昇すると予想している。しかし、その後1〜2週間の間にグレースケールのETFのような投資商品からの流出の結果として売り圧力が続く可能性がある」とコインテレグラフに述べた。

仮想通貨トレーダーであるミキブル氏は、イーサリアムETFが次のアルトコイン強気市場サイクルの触媒になると予想している。同氏は「イーサリアムETFは、このサイクルで巨大なアルトシーズンを引き起こす大規模な上昇の主要な触媒になるだろう」と語った。

現在イーサリアルは3455ドル前後で取引されており、イーサ現物型ETFは現物価格を2倍近くに押し上げると予想される。