Nvidiaで解説！板情報を活用した取引戦略4選<Nasdaq totalview Level 2>がいまなら無料！

この時点で、市場の注目を集めているのはNvidiaです。Nvidiaは米国市場で取引量が多い銘柄として君臨しています。Nvidiaの活発な取引は、買い手と売り手の間の綱引き（需給）を示しており、多様な取引の可能性が浮かび上がっています。

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今回は、Nasdaq totalview Level 2板情報を活用した取引戦略4選をご紹介します。

5月17日、Nvidiaのプレマーケットの価格は$946.970でした。例えばプレマーケットでNvidiaの株を購入したいと考えている場合、$946の買い注文がすぐに約定するかどうかは、難しいかもしれません。

しかし、Level 2の板情報データを見ることで、現在の注文価格と売値、および注文の規模を詳細に観察することができます。

この事例の場合、最初の売り板に$947で298株注文が出されていることに気が付きます。買い注文の価格の指値を$947や、$946.970以上に設定すると、公正な価格で素早く注文が約定する可能性が高まり、取引の効率が向上します。逆もまた然りです。

特定の価格帯に大量の買い注文がある場合、短期的なサポート水準を示している可能性があります。株価がこの水準を上回り続けると、微調整が発生し、買いのチャンスがくるかもしれません。逆に、大量の売り注文はレジスタンス水準を示している可能性があります。

しかし、別の解釈もできます。買い板に多くの注文があるにも関わらず株価が大幅に上昇しない場合、それは潜在的なレジスタンスを示している可能性がありますし、その逆も然りです。

このことが株取引の複雑さを浮き彫りにします。取引の意思決定を行う際には、広い意味での市場センチメント、特定の株の取引センチメント、ローソク足チャートが示す直近の勢い、そして決算や統計発表のイベント発生など、さまざまな要素を総合的に考慮することが重要です。

上図から、買い注文と売り注文の需給は比較的拮抗していつつも、売り注文の圧力の方がやや大きいことが観察できます。また、板情報という表記の下にある赤と緑で構成されたチャートが、需給の分布を表している「デプスチャート」であり、これを見ることでも確認できます。

この日の取引が終了したのちの、約定分析を見てみましょう。

買い注文の力（資金流入）と売り注文の力（資金流出）をより視覚的に表現するために、注文・約定分析の円グラフは超大口～小口まで注文サイズの内訳を示しています。

これを見るに、各注文サイズで買いよりも売りの力が大きいということが示されています。「売り優勢」です。

上記の状況を端的にまとめると、プレマーケットで株価は小幅に上昇していたにも関わらず、板情報からしてすでに売り注文がやや目立っていました。これだけがすべての要因であるとは断言しませんが、約定分析によると「売り優勢」であることが分かり、この日の（5月17日）終値もマイナスで着地しています。

株式相場において需給は、新たなトレンドの洞察を提供しますが、特に買い/売りの板に対して大きすぎる注文が出ている場合や、ある価格帯で異常に大きい注文が散見される場合など、顕著になります。このような注文はトレンドを推進する全体的なセンチメントに寄与しつつ、思惑も生みます。

売り板に出ている注文数に対して、異常に大きい買い注文や大口の買い注文の連続は、買いの関心が高まっていることを示し、株価上昇の可能性を示唆します。逆に、突然降ってくる売り注文の増加は、売り圧力の増大を示し、株価下落の先駆けとなることがあります。

また、買い板と売り板との間の価格乖離には敏感でいるようにしましょう。トレーダーにトレンド転換やトレンドの連続性示すシグナルを提供することがあるからです。

板情報はトレーダーにとって間違いなく強力な情報源ですが、その留意点も認識することが重要です。

板情報に表示される注文は未約定のため、キャンセルされる可能性が常にあります。したがって、板情報はファンダメンタル分析や他のテクニカル指標とも総合的に併せ見ることで、有効性を高めることができます。

例えば、テクニカル分析を用いてチャート上のサポートやレジスタンス水準を描き出すことを想像してください。その後、板情報を用いてこれらの水準を裏付けし、買い注文がサポート水準を確立しているかを確度を高めることができます。逆に、売り注文が増えている場合、潜在的なレジスタンス水準を示しており、株価の反発を示唆するかもしれません。

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*参考事例として取り上げられている銘柄はあくまで説明を目的としており、画像に適時性はございません。株式の推奨を意図するものではございません。