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スーパー・マイクロ、上場廃止とS&P500除外の恐れ-監査問題で

2024年11月6日 0:00 JST
サーバーメーカー、米スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は今年、人工知能(AI)関連銘柄として注目を集めた。しかし、株価が過去最高値を記録してからわずか8カ月で、ナスダック市場から上場廃止になり、S&P500種株価指数の構成銘柄から除外されるのではないかとの懸念が高まっている。
  SMCIの株価は3月以降、75%余り急落。問題を抱える同社は5日の通常取引終了後に事業報告を行う予定だ。米会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)が先週、監査法人を辞任したため、ナスダックのコンプライアンス義務をどう果たすかが焦点だ。EYはSMCIのガバナンスと透明性に懸念があることを辞任の理由に挙げた。それ以前には、米司法省が調査に乗り出し、空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチが同社に対するショートポジションを建てたことを明らかにしていた。
SMCIは8月に年次報告書(フォーム10K)が提出できず、すでに上場が危ぶまれていた。ナスダックの規則では、同社は11月中旬までにコンプライアンスを回復するための計画を提出することになっており、その計画が承認されれば、提出期限を2025年2月まで延長できる。しかし、EYの辞任により、一段と困難になっている
ウェドブッシュのアナリストのマット・ブライソン氏はインタビューで「時間的な制約があるため、恐らく上場廃止になると思う」と発言。「監査役なしで、どうやって数カ月で10Kを提出するのか」と述べた。
  SMCIやナスダック、S&P500種を所有するS&Pグローバルの代表はコメントを拒否した。
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