【決算まとめ】マイクロソフト、クラウド成長で増収増益も、第2四半期の見通しに懸念が広がる
米ハイテク大手の
$マイクロソフト (MSFT.US)$は現地10月30日に引け後に2024年7-9月期決算(第1四半期)を発表した。10-12月(第2四半期)の
見通しが期待外れで、株価は時間外取引で
4.4%下落した。7-9月(第1四半期)の売上高は前年同期比16%増の656億ドル、純利益は11%増の247億ドルで、
アナリストの予想を上回った。クラウドコンピューティング事業が好調で、人工知能(AI)への多額投資が効果を上げているとみられる。
決算ハイライト 売上高が予想上回るクラウドサービス「Azure(アジュール)」の売上高は34%の増収となり、第4四半期の35%増からは若干減速したものの、一部のアナリストによると、同社の事前予想を上回っていたという。AIが売上高の伸びに貢献した。
設備投資額は149億ドルと、前年同期から50%急増した。主にデータセンターへの投資を反映した。ファイナンスリースを含む総設備投資額は200億ドルで、前年同期の112億ドルから増加した。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うプロダクティビティー&ビジネスプロセス部門の売上高は、法人向け「Microsoft 365」が好調で12%増の283億1700万ドルだった。LinkedInの売上高は10%増だった。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のパーソナル・コンピューティング部門の収益は、17%増の131億7600万ドルだった。家庭用ゲーム機「Xbox」のコンテンツとサービスの売上高は61%増加し、そのうち53ポイントはアクティビジョン・ブリザード買収の影響によるものだ。
配当および自社株買いを通じて株主に90億ドルを還元した。
クラウドとAIサービス需要アジュールは現在、アメリカン・タワー、CTT、ロレアルを含むあらゆる業界で
39,000社以上の顧客を抱えており、前年比で
80%以上
の増加を記録した。CEOのナデラ氏は、アジュールとAIサービスへの強い需要に注目し、マイクロソフトが革新的なクラウドとAIソリューションで顧客の変革と成長を引き続き支援すると述べた。CEOは、資本投資がAIの能力を増強するにつれて、アジュールの成長が加速すると予想している。
設備投資の拡大マイクロソフトは
世界中にデータセンターを建設し、高性能チップとインフラに資金を投入している。決算によると、設備投資額は149億ドルと、前年同期比50%増加した。同社は世界中の
60以上の地域でデータセンターを展開しており、この四半期には、長期的な需要のシグナルに合わせてキャパシティを拡大するため、ブラジル、イタリア、メキシコ、スウェーデンで新たなクラウドおよびAIインフラの投資を発表した。巨額の投資は送配電網や原子力発電所などの電力インフラ分野にまで波及しつつある。
OpenAIとの協力マイクロソフトは、第1四半期の資本支出が5.3%増の200億ドルに達し、第2四半期にAIへの支出が増加すると発表した。決算発表の電話会議で、マイクロソフトはChatGPTを開発した
OpenAIとの戦略的パートナーシップを強調した。この協力は、AI事業の構築と拡大に重要な役割を果たし、AIプラットフォームでのリーダー地位を確立を目指している。CEOのサティア・ナデラ氏は、OpenAIに約140億ドルを投資し、マイクロソフトの未来をAIに賭けていると述べた。
「アジュール」の成長鈍化への懸念エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は
アジュールの成長鈍化に加え、商用クラウド事業の利益率が縮小すると指摘し、AIサービス拡大に伴い設備投資が増加するとの見通しをあらためて表明した。クラウド事業売上高の伸び鈍化や利益率縮小、経費増加の予想を投資家に明らかにした。決算発表後の電話会見で、同社幹部は
10-12月期の
クラウドコンピューティング部門「アジュール」増収率は31-32%になるとの見通しを示した。7-9月期は為替変動の影響を除いたベースで34%と、前期の35%から若干減速した。クラウド事業減速の見通しを受けて、株価は時間外で下落した。
決算説明会でナデラCEOの主なコメントナデラCEOは発表文で「AIによる変革はあらゆる役割、機能、ビジネスプロセスにおいて、仕事および成果物、ワークフローを変えようとしている。AIプラットフォームとツールは成長と経営レバレッジの推進を拡大し、新たな顧客を獲得している」と述べた。また、「私たちのAI事業は、次の四半期に年間収益が100億ドルを超える見通しで、当社の歴史のマイルストーンを最も早く達成する事業になる」と述べた。
同CEOは、提携先のオープンAIのAIモデルを活用して製品ラインの見直しを進めてきた。現在は、強化されたソフトウエア・サービス分野で十分な有料顧客を獲得し、マイクロソフトの長期的な成長につなげることを目指している。
アナリストコメントアナリストのギル・ルリア氏は「マイクロソフトは勝てないかもしれない設備投資の競争を激化させている。同社の投資額は非常に高く、フリーキャッシュフローの大きな足かせとなった。今後の利益率にも大きな影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
ーmoomooニュースAlicia
出所:同社IR資料、Bloomberg、みんかぶ、ダウ・ジョーンズ
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