【決算まとめ】グーグル、AI投資でクラウド事業35%成長!過去最高値更新 決算好調で時間外一時6%近く上昇!
米グーグルの親会社、 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$は30日(日本時間)に2024年第3四半期(7〜9月)決算を発表した。売上高・利益ともアナリスト予想を上回った。主力事業であるデジタル広告事業の着実な成長と、人工知能(AI)にけん引されたクラウドコンピューティング事業の35%増収が寄与した。
スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は発表資料で「クラウドでは、当社のAIソリューションが既存顧客による製品採用を促進し、新規顧客やより大型の契約の獲得に役立っている」と述べた。
決算発表を受け、同社の株価は29日の米国株式市場の時間外取引で一時6%近く上昇した。クラウド大手の $アマゾン・ドットコム (AMZN.US)$と $マイクロソフト (MSFT.US)$も約1%上昇した。
決算ハイライト 純利益34%増!
第3四半期の売上高は前年同期比15%増の882億7000万ドル、市場予想の864億3800万ドルを上回った。調整後1株当たり純利益は前年同期比37%増の2.12ドル、市場予想の1.981ドルを上回った。純利益は前年同期比34%増の263億100万ドル、市場予想の228億ドルを上回った。
第3四半期の売上高は前年同期比15%増の882億7000万ドル、市場予想の864億3800万ドルを上回った。調整後1株当たり純利益は前年同期比37%増の2.12ドル、市場予想の1.981ドルを上回った。純利益は前年同期比34%増の263億100万ドル、市場予想の228億ドルを上回った。
●クラウド事業の売上高は前年同期比35%増の113億5300万ドル、市場予想の107億9400万ドルを上回り、増収率は8四半期ぶりの高水準となった。
●広告事業の売上高は前年同期比10.4%増の658億5400万ドル、市場予想の655億400万ドルを上回った。このうち動画投稿サイト、YouTubeの広告収入は12%増の89億2000万ドルだった。ピチャイ氏によると、同事業の収益は過去4四半期で500億ドルを超えた。
●サブスク・プラットフォーム・デバイスなど他の事業の売上高は前年同期比27.8%増の106億5600万ドルで、市場予想の97億9300万ドルを上回った。
●自運転車事業ウェイモ・生命科学事業ベリリーなどアザー・ベッツ部門の売上高は前年同期比30.6%増の3億8800万ドル、市場予想の3億7700万ドルを上回った。
クラウド事業成長加速、過去最高値更新
主力事業では、将来の成長エンジンと見されるクラウドコンピューティング事業の収入が最も急成長し、AIの推進力が浮き彫りになった。
主力事業では、将来の成長エンジンと見されるクラウドコンピューティング事業の収入が最も急成長し、AIの推進力が浮き彫りになった。
グーグルは主力事業である検索事業が成熟していて、コンピューティングパワーやソフトウエア、サービスを他社に提供するクラウド事業の成長に期待している。同業大手アマゾンやマイクロソフトに対抗するため、グーグルは人工知能(AI)の専門知識を活用してクラウド顧客を増やし、元グーグル社員などが創業した急成長中のAIスタートアップ企業も顧客として獲得している。
テックアナリシス・リサーチのプレジデント、ボブ・オドネル氏は「クラウド事業が検索事業の落ち込みを補って余りある伸びを示したのは、クラウド収益の重要性が高まるとともに、同社が収益基盤を多様化し続けていることを物語っており、素晴らしい四半期だった」と述べた。
AI開発競争で競合マイクロソフトに後れを取っていると見られてきたグーグルは、生成AI「ジェミニ」の強化やAI検索サービスの改善に取り組み、多額の投資を続けている。
スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)はAIへの投資が検索事業とクラウド事業を通じて「実を結んでいる」と述べた。
AIへの設備投資が減少に転じる
市場ではAIへの巨額投資のリターンに対する懸念が高まり、同社はAIやインフラ、研究などへの多額の投資を巡る投資家の懸念に対処も進めている。
市場ではAIへの巨額投資のリターンに対する懸念が高まり、同社はAIやインフラ、研究などへの多額の投資を巡る投資家の懸念に対処も進めている。
決算報告によると、アルファベットの第3四半期の設備投資は前期比0.9%以上減少したが、アナリストの予想(前期比2.3%減)を上回った。
アナト・アシュケナージ最高財務責任者(CFO)は決算会見で、アルファベットの来年の設備投資が今年を上回ると述べた。第3四半期の設備投資は62%増の130億ドルだった。第4四半期も同様になる見通しという。
ピチャイ氏は決算発表後の電話会見で、AIに過小投資するリスクは、過剰投資するリスクよりもはるかに大きいと強調。グーグルが検索クエリーでAIの回答にかかるコストを「ハードウエアとエンジニアリング、技術的進歩を通じ」18カ月で90%余り削減したと説明。回答を出す生成AIモデル「ジェミニ」の規模を2倍に拡大したことも明らかにした。
ピチャイ氏はまた、AIの技術進歩による将来的な負荷に対応するためグーグルが原子力を含む新しいエネルギー源に大きく投資していると述べた。
検索とYouTube広告の収入が2四半期連続で減速、それでも予想を上回る
広告事業では、グーグル検索とYouTube広告の収入が2四半期連続で伸び悩み、広告事業の苦境を示唆している。市場調査会社Emarketerによると、アマゾンなどのライバルとの競争激化につれ、グーグルは広告市場でのシェアが来年50%以下に落ち込むと予想している。
広告事業では、グーグル検索とYouTube広告の収入が2四半期連続で伸び悩み、広告事業の苦境を示唆している。市場調査会社Emarketerによると、アマゾンなどのライバルとの競争激化につれ、グーグルは広告市場でのシェアが来年50%以下に落ち込むと予想している。
しかし、第2四半期の広告事業の成長鈍化の足かせとなっていたYoutubeの広告収入でさえ、予想以上に増加した。
グーグルは、生成AIが検索結果を要約して説明する機能「AIオーバービューズ」でも広告を展開している。アナリストによると、ユーザーはこの新機能が当初から大きく改善されたと見ていると指摘した。
ただ、CFRA Researchのシニアエクイティアナリスト、アンジェロ・ジノ氏は、グーグルが今後2~3年間に広告市場でシェアを失い始めると予想、「AI主導の市場に移行するにつれ、競争圧力が高まるのは明らかだ」と述べた。
この記事は一部に自動翻訳を利用しています
出所:Bloomberg、ロイター、アルファベットIR情報
ーmoomooニュースKouchi
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サイのツノ : moomooの記事は毎回、質が高いですね。