日経平均89円高でスタート　日銀の黒田前総裁、足元の円安「行き過ぎ」　NYで講演

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市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比89.50円高の39892.59円、東証株価指数（TOPIX）が5.39ポイント高の2726.61で始まった。

日銀の黒田前総裁、足元の円安「行き過ぎ」　NYで講演
日銀の黒田東彦前総裁は1日、米コロンビア大学で講演した。日銀が3月の金融政策決定会合で決めたマイナス金利政策の解除について、正常化への第一歩だと評価した。足元の円安は行き過ぎとも指摘した。

狙うは５円程度の円押し上げか、ストラテジストが読む円買い介入効果
日本の通貨当局が円買い介入を実施する場合、2022年のように５円程度の円押し上げを狙うだろうとストラテジストは予想している。円安が進む中、政府関係者は投機的な動きに対するけん制を強めている。円は対ドルで当局が約24年ぶりに円買い介入に踏み切った2022年当時の水準をすでに下回っており、先週約34年ぶりの安値に達した。

富士通・スズキ…株式分割6割増　日本株高を下支え
上場企業の株式分割が株高を下支えしている。2023年度の株式分割の発表社数は前年度比6割増の191社となり、分割後に株式売買が活発になっている。投資に必要な金額を下げることで、新しい少額投資非課税制度（NISA）を通じ若年層などの個人マネーが流入している。

国内借入金利、15年ぶり上昇　ゼロゼロ融資の反動で
日銀のマイナス金利解除に伴い、企業の資金調達で金利上昇圧力が強まりそうだ。2022年度の企業の平均借入金利は0.98%と前年度比で15年ぶりに上昇した。借入金利を押し下げてきた実質無利子・無担保融資（ゼロゼロ融資）の返済本格化が背景にある。

斎藤経産相、次世代半導体ラピダスに最大5900億円支援－累計１兆円に
斎藤健経済産業相は２日の閣議後会見で、次世代半導体の量産を目指すラピダスに最大5900億円を追加支援する方針を明らかにした。今回の支援が成立すれば、同社に対する累計１兆円近くに上ることになる。

日本製鉄－反発　レイオフなきＵＳスチール買収へ　労組に文書で正式約束と伝わる
$日本製鉄 (5401.JP)$が反発。ブルームバーグは2日、ＵＳスチールの買収を計画している同社が、支出や雇用に関する正式なコミットメントを全米鉄鋼労働組合（ＵＳＷ）に提出したと報じた。

楽天グループ－反落　ドル建て高利回り社債再び発行へ　12.5億ドル相当と伝わる
$楽天グループ (4755.JP)$が反落。ブルームバーグ通信は2日、同社がドル建て高利回り社債の起債に再び動き、5年債12億5000万ドル（約1895億円）相当を発行すると報じた。

三菱ＵＦＪ－反発　新中計策定　27.3期ROE9％程度めざす
$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$が反発。同社は1日、25.3期～27.3期の3カ年を対象とする中期経営計画を策定したと発表した。最終年度の財務目標として、ROE（自己資本利益率）9％程度をめざす。

商船三井、ボーナスをROEに連動　10%で年500万円超
$商船三井 (9104.JP)$は従業員のボーナス（一時金）を自己資本利益率（ROE）に連動させる仕組みを導入する。これまでの経常利益を基にした労使交渉からROE連動に切り替えて、従業員に株主視点をもたせ、わかりやすくする。