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パウエルFRB議長、利下げ急ぐ必要ない-経済は目覚ましく良好

更新日時 2024年11月15日 5:49 JST
インフレ、時に起伏ある道たどりながらも2%の目標に向かうと予想
「経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっている」
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は14日、最近の米経済が「目覚ましく良好」に推移しているとし、慎重なペースで政策金利を引き下げる余地が生じていると述べた。
  ダラスでの講演テキストでパウエル議長は「経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」とし、「現在、われわれが目にしている経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっている」との見解を示した。
今週発表されたデータによると、基調的な米インフレを測る指標は10月になお堅調だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇し、3カ月連続で同率の伸びを示した。
パウエル議長は「インフレ率は、われわれの長期目標である2%にかなり近づいているが、まだそこには至っていない」とした上で、「この仕事をやり遂げる決意だ。労働市場の状況はおおむね均衡し、インフレ期待もかなり安定する中で、インフレ率は時に起伏のある道をたどりながらも、2%の目標に向かって引き続き低下していくと予想している」と述べた。
12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げが行われる可能性については言及しなかった。先物市場では0.25ポイントの利下げ確率が約70%織り込まれている。
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