ウォラーFRB理事、年内の利下げ可能-インフレ再燃なければ
まとめ
・秩序立った慎重なペースで利下げを進める必要-ウォラー理事
・「以前ほど急いだり迅速に利下げしたりする理由見当たらず」
詳細
・ブルッキングズ研究所主催のオンラインイベントで講演したウォラー氏は「インフレが再燃せず、高水準にとどまらない限り、連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを年内に引き下げることが可能になると、私は考えている」と語った。
・「金利の引き下げを開始するのに適切な時期が来れば、秩序立って慎重に引き下げることが可能であり、そうすべきだ」と述べた。
・同氏は「経済活動と労働市場は良好な状態で、インフレ率は漸進的に2%へと鈍化しつつあり、以前ほど急いだり迅速に利下げしたりする理由は見当たらない」と、急ペースの利下げにつながった過去の経済ショックを挙げて説明した。
・こうした発言を受け、米国債利回りは急上昇。トレーダーは、3月にも利下げが実施される確率と、今年の利下げ幅の見通しをいずれも後退させた。
・ウォラー氏は利下げの開始時期と利下げ幅は「今後発表されるデータ次第」だと述べた。
エコノミストの反応
・バンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ゲーペン氏はリポートでウォラー氏の発言について、早めの利下げ開始が望ましいとの考えを示唆するものであっても、3月利下げへの「断固たる支持」ではないとし、重要なのは緩和ペースに関する部分だとの見解を示した。
・ゴールドマン・サックスのエコノミストも、「最初の利下げが当社の3月予想よりもややずれ込んで、引き下げのペースが当初から四半期ベースとなるかもしれないリスクを高めるものだ」と、ウォラー氏の講演を分析した。
関連銘柄
(引用:Bloomberg.co.jp)
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