ハマス、イスマイル・ハニェ殺害後の新指導者にヤヒヤ・シンワルを指名

ハマスによると、ガザの最高幹部であるヤヒヤ・シンワルを政治局の新リーダーとして選んだという。

シンワル氏の選出は、7月31日にテヘランで暗殺されたイスマイル・ハニエ氏の後を受けたものである。

「イスラム抵抗運動ハマスが、殉教者イスマイル・ハニェ司令官の後任として、ヤヒヤ・シンワル司令官を政治局長に選出したことを発表した。

61歳のシンワルは、イスラエルによって、10月7日のイスラエル領内でのハマスによる攻撃の首謀者とみなされている。

イスラエルによるその後のガザでの軍事作戦は、4万人近いパレスチナ人（そのうちの数千人は女性と子ども）を殺害し、230万人のほぼ全人口を避難させ、広範な飢餓と健康上の緊急事態という前代未聞の人道危機を引き起こした。

イスラエルの攻撃は、捕虜となったパレスチナ人に対する拷問など、組織的な権利侵害の報告も伴っている。

ガザが主導権を握る

イスラエルによる犯行であることはほぼ間違いないハニェの暗殺は、この地域に衝撃を与え、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフ政権が、ハニェが中心人物であった停戦交渉の努力を頓挫させるための努力であると多くの人が見ている。

アナリストたちは、10月7日の攻撃以来ほとんど姿を見せなくなったシンワルが彼の後任となったことは、ガザがグループの政治的ビジョンにおいて中心的な位置を占めていることを示すものだと述べている。

「彼（シンワル）はハマスで影響力のある地位に急浮上し、ガザを率いている。ハマスが彼を指導者に選んだことで、ガザは地上での出来事だけでなく、ハマス運動におけるダイナミクスの最前線に立つことになった」とラマラ在住のパレスチナ人政治アナリスト、ヌール・オデ氏はアルジャジーラに語った。

「そして、停戦交渉に関しては、ガザが主導権を握っているというシグナルを送ることになる」。

ヒズボラは火曜日遅く、シンワルの就任を歓迎し、イスラエルとアメリカへの強いメッセージであり、ハマスが意思決定において団結していることを示すものだと述べた。

「包囲されたガザ地区の中心からヤヒヤ・シンワルという兄弟を選ぶことは、瓦礫、封鎖、殺戮、飢餓の下で、レジスタンスと最前線に立ち、民衆の子どもたちの間にいることであり、敵が指導者を殺すことで求めている目標は失敗したことを再確認するものだ」と同団体は声明で述べた。