米国株の強気相場は始まったばかり？マグ7は急騰を牽引

木曜日は米国株式市場にとって重要な節目となり、 $S&P 500 Index (.SPX.US)$ と $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$ は史上最高値を更新した。選挙後の上昇の一環として株式市場の急騰が続いており、さらに米連邦準備制度理事会（FRB）が予想通り25bpの利下げを決定したことが追い風となっている。

エバーコアISIリサーチのアナリストは、この株高はまだまだ終わらないと指摘している。S&P500種株価指数は2025年半ばまでに6,600まで急騰する可能性があり、これはドナルド・トランプ氏の予想外のホワイトハウス復帰と共和党が議会で過半数を占める可能性によって形作られる政治情勢が原動力となると予測している。エバーコアISIリサーチのシニア・マネージング・ディレクター、ジュリアン・エマニュエル氏は、2022年10月に始まった現在の強気相場はまだ初期段階であることを過去のデータが示していると指摘する。通常、強気相場は50ヶ月以上続き、過去10年間の平均上昇率は152％だった。しかし、現在の強気相場は65％上昇し、まだ25ヶ月しか経過していない。

トランプ氏による「決定的で争いのない」勝利と「レッド・スイープ」の可能性が示唆されたことは予想外だったが、こうした結果は規制緩和への政策的期待を強め、株式市場をさらに上昇させる可能性がある。エバーコアの予想では、木曜終値の5,973.10ドルからさらに10.5％の上昇を見込んでいる。

マグ7は急騰を牽引
11月5日（火）、米国の選挙日でリスク選好度が高まり、米国の主要3株価指数は1％以上上昇した。ダウは場中で1.1％以上、464ポイント上昇、ナスダックは最高値で1.5％近く上昇、S&P500は最高値で1.2％以上上昇、ラッセル小型株指数は最高値で1.9％近く上昇し、全セクターが上昇して引けた。 同日、 $エヌビディア (NVDA.US)$ の時価総額も $アップル (AAPL.US)$ を抜いて世界一になった。 同社株は今年200％超の上昇を記録している。

水曜日、 $アマゾン･ドットコム (AMZN.US)$ 株も取引時間中に史上最高値を更新し、 $NASDAQ 100 Index (.NDX.US)$ を同様の史上最高値に押し上げた。 年初来、 $メタ・プラットフォームズ (META.US)$ は67％超、 $アルファベット クラスC (GOOG.US)$ 29％超、 $テスラ (TSLA.US)$ 19％超上昇した。 $アップル (AAPL.US)$ と $マイクロソフト (MSFT.US)$ もそれぞれ年初来18％、13％超上昇している。 一部のアナリストによると、これはマグ７が依然として市場で投資家の人気を集めていることを示すものだという。