教養の解説
①米CPIが予想を上回り、9月のFOMCで大幅利下げの可能性が後退。
これにより米金利が上昇し、ドル高となった。
→0.25%の利下げも危ういと感じるが、今回は織り込まれた形。
②米株式市場は一時的に利下げ観測の後退を嫌気したが、その後上昇。
リスクオンの動きで円売り圧力が強まった。
→ドル高米株高の傾向となった理由は、楽観ムードでインフレ再燃の可能性が示唆。
③12日朝の円相場は1ドル=142円28銭で推移。
前日の141円38銭から円安方向へ動いた。
→短期の動きで加熱感があるため、心理的に冷静さが必要。
④日本銀行の田村直樹審議委員の講演が控えており、追加利上げに前向きな姿勢を示せば円買いの材料になる可能性あり。
→審議委員の発言が昨今、相次いでおりあまり影響されないように努めてほしい。
⑤11日には中川順子審議委員の発言で円買いが進んだが、米CPI後にドルが強まり、円は再び売られた。
⑥米インフレ指標や日本国内の政策発言に引き続き注目が必要。
米CPIの上振れにより大幅利下げ観測が後退し、米金利上昇と株高が円安を促進しているが、日本銀行の政策発言が円相場に影響を与える可能性もある。