①皆さん、こちらの図をご覧ください。
もし片足をワニに噛まれたとしたら、
手を使って足を引き抜こうとすると、
今度は手も一緒に噛まれてしまいます。
もがけばもがくほど、状況は悪化します。
つまり、ワニに足を噛まれたら、唯一の選択肢は足を諦めて切り捨てることです。
ここで発想を変えてみましょう。
ワニ=市場(株式市場)
足=損失
市場で損失を抱え、価格が大きく下がってしまったときはどうすべきでしょうか?
正しい答えは、「もがかずに損失を切り捨てる」、つまり損切りをすることです。
これで少しイメージしやすくなったのではないでしょうか?
②ワニの法則を徹底することが重要です。
ワニの法則=明確な判断と思い切った行動
普段から「利確(利益確定)」や「損切り」の重要性を話していますが、
実際に損失を抱えたときには、「そのうち回復するかも」「もう少し待てば良くなるかもしれない」と期待してしまいがちです。
しかし、株式市場という取引の場は、
常に変動があり、予測不可能な要素が多く存在します。
これは、リスクの発生要因そのものです。
株式、為替、先物取引のどの市場においても、
損失を早めに受け入れて損切りを行うことは非常に重要です。
これは「少ない損失も利益のうち」という基本的な考え方につながります。
見えない相場に賭けるのではなく、利益が出たときには早めに確定することが、長期的な成功への道です。
③まず、代表的な5つの損切り方法を見ていきましょう。
1. 資金量ベースの損切り(資金管理型ストップ)
取引に入る前に、許容できる損失額を明確に設定し、
その範囲に達した場合はポジションを閉じる方法です。
資金管理の基本的な考え方です。
2. 指標ベースの損切り(シグナル型ストップ)
テクニカル指標や特定の条件を基に損切りを設定する方法です。
感情に流されず、指標が売りサインを示したら、迷わずポジションを閉じます。
3. 初期設定型の損切り(エントリーポイント基準のストップ)
購入価格から一定の割合(例: 3%、5%)の下落幅を損切りラインとして設定する方法です。
損失がその範囲に達した場合は即座に手仕舞いします。