テスラ、好材料がついに到来？株価は再び急騰できるか？

$テスラ (TSLA.US)$の株価は、7月23日決算発表してから10％以上下落したものの、過去3ヵ月間で25％以上の上昇率を達成した。ウォール街の投資家はテスラの新たな材料を待っている模様。Q3の納車台数と決算、「ロボタクシー」のイベント開催などは10月発表される予定。また、テスラのヒト型ロボットOptimusも、9月5日から7日に開催される上海INCLUSION会議で出展される。

期待される「FSD」と「ロボタクシー」
テスラが25年第1四半期に中国とヨーロッパで「完全自動運転」（FSD）を開始する計画、現在規制当局の認可待ちという、同社オフィシャルアカウント「Tesla AI」の「X」への投稿で明らかにした。テスラは今年、米国でのFSDの改善とサイバートラックへの搭載に注力する。CEOのマスク氏は、今年末までに規制当局の承認を受けることに楽観的な見通しを示した。

ブルームバーグによると、テスラは10月10日にワーナー・ブラザース・ディスカバリーの映画スタジオでイベントを開催し、延期された「ロボタクシー」も発表する予定。「ロボタクシー」は完全自律走行で、ハンドルもペダルもなく、テスラが運営する新しいライドヘイリングサービスを通じて運行されるという。マスクは「ロボタクシー」を「サイバーキャブ」と呼び、サイバートラックからデザインのヒントを得る可能性も指摘される。

米資産運用企業ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは、何回もテスラへの強気をレーティングを強調した。ARKは、強気市場の下でテスラが、自動運転から9500億ドル以上の純利益を上げることができると予想している。

一方UBSは、足元テスラ株価のうち、自動車とエネルギーのコア事業に貢献できるのは74ドル程度に過ぎないと指摘した。AIプロジェクトに対する市場の信頼が揺らぎ始めたら、株価はさらに下落する可能性がある。

納車は好調
中国乗用車協会のデータによると、テスラ8月の中国新車販売台数は、小規模都市での販売活発化を受け、前月比37％増の6.3万台（前年同月は6.5万台）を達成した。また、同社上海工場の８月納車台数は、前月比17％増、前年同月比3％増の86,697台、2ヶ月連続で増加した。

ヒト型ロボットに注目
マスク氏の「X」（旧Twitter）での最新のコメントが、再びヒト型ロボットに言及した。マスクは、自身の健康状態についてのツイートに対して、体調は「ほとんど良く、悪いところもある」と述べ、「未来はワイルドになるだろう。多くのロボットが登場するでしょう。。。」と、興味深い言葉を付け加えた。足元では、テスラは積極的にロボットを開発し、投資家は今回のコメントを「同社のロボットへの取り組みに対する再確認」と見られる。