「マグ7」株価、続く乱高下 押し目買いの好機か？
数カ月にわたって上昇を続けてきた米国株は、7月に入って急落に転じた。 $S&P 500 Index (.SPX.US)$は7月16日に史上最高値を記録した以来、累計で8％以上下落し、 $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$の累計下落率は10％を超えている。「マグニフィセント・セブン」も調整局面入り、その後、下降気流は続いているのか、それとも「マグ7」の株価が大きく下落した後、押し目買いの好機なのか。
ブルームバーグのデータによると、「マグ7」7社、すなわち $テスラ (TSLA.US)$、 $エヌビディア (NVDA.US)$、 $アマゾン･ドットコム (AMZN.US)$、 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$の半数以上の予想（フォワード）PERはすでに過去5年平均を下回っている。 また、 $マイクロソフト (MSFT.US)$、 $アップル (AAPL.US)$、 $メタ・プラットフォームズ (META.US)$の予想PERは過去5年間の平均値近くまで下がっている。
7日、世界最大の上場ヘッジファンド運用会社、英マン・グループは、「『マグ7』の評価は『高すぎる』ものではなく、その評価を正当化するには比較的妥当な収益率を達成すればよい」と述べた。
先週の売り越し後、米ハイテク大手7社のバリュエーションは正当な水準に戻っている、とマン・グループはレポートで指摘した。
マン・グループの分析によれば、「マグ7」のバリュエーションは、今後10年間に「一桁台半ば」の中程度の低いリターンを達成する可能性を反映しており、マン・グループは、グーグル、アマゾン、アップル、META、マイクロソフト、エヌビディア、テスラの7社は、現在のバリュエーションを正当化するために、フリーキャッシュフローを中程度の速度で成長させるだけでよいと説明している。
成長期待の点では、マイクロソフトの期待が最も高く、年率10％の収益率を達成するためには、フリーキャッシュフローが年率17％成長する必要がある。メタの期待値は最も低く、同じ年率10％のリターンを達成するために必要なフリーキャッシュフローの成長率はわずか8.5％だ。
JPモルガンのチームは5日付けの顧客レポートによると、個人投資家による株式買いは急減速し、トレンドフォローの商品投資顧問業者（CTA）による株式ポジショニングは大きく落ち込んだほか、ヘッジファンドは米国株を売り越していると指摘した。
同行ポジショニングインテリジェンス責任者のジョン・シュレーゲル氏は「全体を眺めてみると、押し目で買いを入れる戦術的なチャンスに近づいていると考えられる。」と記述した。「とはいえ、強く反発するかどうかはPMI、消費者物価指数（CPI）、小売売上高など今後数週間で明らかになる経済指標次第だ」と続けた。
「ハイテクからリスク資産へのローテーションはほぼ終了した可能性がある」とJPモルガンではみているが、「特にハイテク株に関して、『問題なし』を宣言するのはまだ難しい」とした。
市場の見方は、この急落にはさまざまな論拠もあり、さまざまな原因があるというものだ。しかし、最も重要なのは、株価が高すぎるということだ。
AJベルの投資アナリスト、ダン・コーツワース氏は「いわゆる『米マグ7』への期待は高すぎたかもしれない」と指摘した。
昨年もこの時期、米株価指数は年初来高値を更新した後、調整に転じた。上昇が再開したのは、FRBがハト派に転じた10月末のことだった。
3カ月続いた前回の市場調整を振り返ると、S&P500種指数は10％、ナスダック総合指数は13％下落した。 過去の経験に従って予想するならば、今回の調整幅は前回の水準にはまだ達していない。
米大統領選挙、FRB政策金利、エヌビディア決算など。
●米大統領選挙 ハリス氏とトランプ氏、支持率が拮抗
CNNによると、米大統領選で、民主党からの指名を確実にしているハリス副大統領と、共和党の指名候補であるトランプ前大統領に対する支持率について調査したところ、いずれも支持率で明確なリードを確保していないことがわかった。
CNNによると、米大統領選で、民主党からの指名を確実にしているハリス副大統領と、共和党の指名候補であるトランプ前大統領に対する支持率について調査したところ、いずれも支持率で明確なリードを確保していないことがわかった。
Polymarketの最新データによると、2024年の米大統領選でハリスとトランプが勝利する確率はともに49％。ハリス氏の支持率が急上昇した上、米金融当局の早期利下げ観測も広がったことで、いわゆる「トランプトレード」はダブルパンチを受けている。ハリス氏の参戦により、トランプ氏の当選確率は低下し、トランプ氏の取引は終了した。市場は不確実性を好まないため、トランプ勝利の可能性が低くなったことに伴い、競争が激化し、マクロのリスク選好度が弱まっている。
●FRB政策金利 米景気失速に警戒 ｢シグナル｣点灯で大幅利下げ論
多くの金融機関は、FRBが9月以降に利下げを開始すると予想している。FRBが9月に開催する金融政策決定会合の前に、7月と8月CPI、8月非農業部門雇用者数などの経済指標が発表され、FRBの利下げ期待とリズムがさらに確認されるだろうと思われる。同時に、市場は米FRBの利下げが「景気後退」のシグナルを示唆しているとみており、景気後退のリスクが高まっているかどうか、引き続き米経済に注目し始めた。
多くの金融機関は、FRBが9月以降に利下げを開始すると予想している。FRBが9月に開催する金融政策決定会合の前に、7月と8月CPI、8月非農業部門雇用者数などの経済指標が発表され、FRBの利下げ期待とリズムがさらに確認されるだろうと思われる。同時に、市場は米FRBの利下げが「景気後退」のシグナルを示唆しているとみており、景気後退のリスクが高まっているかどうか、引き続き米経済に注目し始めた。
●エヌビディア決算など
また、米ハイテク大手7社のうち6社がすでに決算を発表した。8月28日に決算発表を控えるエヌビディアは、半導体業界全体に大きな影響を与える可能性がある。それに加えて、地政学リスクもある。投資家は引き続き中東情勢に注目しており、先週イランの首都テヘランでイスラム組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長が暗殺されたことを受けて、イランがイスラエルに対してどのような報復攻撃を仕掛けるか懸念され、市場のリスク選好にも影響する。
出所：Bloomberg、CNN、moomoo
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ーmoomooニュースZoe
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コメント
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182076928鬼平 : 下がってると言う事は買い物ですね
ありがとうございました
182076928鬼平 : 他のアナリストの評価を見たい
182076928鬼平 : ハマス最高幹部暗殺により中東情勢は混沌とし、もう一段の暴落あり得ると計算すべきでしょう！
Toshi03 : 個人的な印象でしかありませんが、M7は期待され過ぎたと思います。M7企業は今後も業績を伸ばすと思いますが、株価は上がらないと感じます。