オプションの建玉が多いから上がる!下がる!は嘘だよ!
本日11/22(金) ラジオNIKKEIで岡三証券のたけべさんが
「PUT36000が12000枚も積まれている!さらにPUT35000が9000枚超えています!」とドヤ顔で発言、今下がっている、まだ下がるかも知れないというニュアンスで語っていました。
オプションをやっている人からすれば「ちゃんちゃらおかしい」「何素人みたいなことを言ってるの?」という話であり、ここを少し書いておきますね。
まずこちらを見てください。
普段からチェックしているから、こういうアホな発言ですぐにXでポストできたわけですが。
ここで書いたように、12000枚はメジャーSQのメジャー行使価格帯なら
ごくごく普通な水準です。
むしろP35000はまだ1万枚すら超えていないんです。
昔と比べて株価水準が上がったので、行使価格1つの影響度が薄まっているとは言え、11月限SQ値39901円から3000円、4000円下 ⇒ 8%から10%下の水準では15000枚くらいあってもおかしくありません。
P33000やP32000が1万枚を超えている!と暴落論を唱えるYouTuberもいましたが、これは半年も前からロールオーバーも兼ねてずっと1万枚を超えていました。むしろ、期近になった11/8以降 横ばいか減っていますよね。
あとプレミアム自体が安いので、単純に枚数だけ見ても意味がありません。
Xで書いたように、点であーだこーだと騒ぐのではなく、期近になってからの推移、つまり線で追わないといけません。
12月限はP36000とP35000がまだプレミアムが高い段階でも上昇しているので、市場参加者は下目線で見ているというのは間違いありません。しかし12000枚という数値に大した意味はありません。多くも少なくもないからです。
それ以上に見ておくべきは「海外勢のCALLとPUTの比率」です。
私の普段の動画では、毎日これを見ています。
12月限はスタートからPUTがCALLの1.8倍であり、さらに昨日は2.2倍にまで広がりました。これは明らかに異常値です。
圧倒的に海外勢はPUTが多い限月なんです。
これが毎日動画で解説をしている海外勢のCALLとPUTの建玉合算グラフです。
12月限は11/8以降ずっとPUTが多く、今週に入って2.2倍まで広がりました。これは今年一番の偏りです。
今年1-3月の株価上昇時や、36909円から39701円とSQ値が3000円上がった10月限は全てCALLの方が1.8倍以上強かったんです。
12月限は2.2倍までPUTが強く異常値です。だから39901円よりは下に動くからPUTデビットを入れようと解説したわけです。
そして既に11月限のSQ値39901円から37710円まで先物ベースでは約2200円近く下げました。
これで下げ止まるのか、もう1回下を見るのかはわかりませんが、既に2200円も下げたという事実はあります。
私は今週に入ってもなお海外勢が圧倒的にPUTをトレードしているので、38000では下げ止まらないのでは?と思っています。
このように、ちょいとオプションを勉強すれば、たけべさんの解説が如何にいい加減で適当か分かります。
たけべさんは為替のプロなので、勉強不足のオプションのことなんか言わなきゃいいのにとは思いますが、専門家もこの程度だということです。為替の話はとても参考になるだけにもったいないなあと思っちゃいます。
専門家の意見はあくまでもその人の得意な分野、専門分野だけにしておきましょうということですね。
銘柄に惚れるな同様、専門家に惚れるな・・全てを信じるな・・になります。
そのためには、自分自身が幅広く投資の勉強をして、「コイツ何言ってるんや?」と見抜けるようにならないといけないんですね。
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