キャシー・ウッド氏の米アークが絶好調！11月入り28％反発 　最も好調な上位銘柄は?

米著名投資家キャシー・ウッド氏の旗艦ファンド「アーク・イノベーションETF」（ $ARK Innovation ETF (ARKK.US)$）が11月に入り28％近く反発し（11月21日時点）、同期間のS&P500指数の上昇率の2倍以上となった。今年に入ってからも $S&P 500 Index (.SPX.US)$と $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$のパフォーマンスを上回っている。

米FRBが記録的なインフレを抑制するために急激な利上げを余儀なくされ、同ファンドは昨年67％の急落から回復している。積極的な利上げは株式市場に打撃を与えたが、成長株は特に大きな打撃を受けた。しかし、11月以来、景気の減速を示すデータに加え、米FRBの利上げのサイクルが終了するとの観測により、ARKKの保有銘柄は強いパフォーマンスを見せている。主な保有銘柄は、 $コインベース グローバル A (COIN.US)$、 $ロク (ROKU.US)$、 $テスラ (TSLA.US)$、 $ズーム ビデオ コミュニケーションズ (ZM.US)$、 $ブロック インク (SQ.US)$ 、 $CRISPRセラピューティクス (CRSP.US)$など。

「ARKKは投機的成長株の代表なので、多くの人が注目している。今はまさに上昇気流に乗っている」と、テクニカル分析リサーチ会社CappThesisの創設者Frank Cappelleri氏はインタビューで語った。

Cappelleri氏は、ARKKが11月14日に「強気シグナルを発した」と指摘。「青色で強調されたギャップの上に需要があれば、この上昇基調は続くだろう」という。

更に、11月にarkkの資産流入が30％以上の伸び率に達し、2020年以来の高い伸びとなり、成長株への市場の期待を表している。

「一部のETF戦略、特にアクティブ運用ファンドは、パフォーマンスと資金フローの間に長いタイムラグがある。テーマ型ETFの最大手であるARKKもそうだと思う」とCFRA ResearchのETFデータ・分析責任者、アニケット・ウラル氏は言う。