大手米銀Q4業績予想一覧！注目すべきポイントはどこか

今週金曜日、 $ジェイピー・モルガン・チェース (JPM.US)$、 $シティグループ (C.US)$、 $ウェルズ・ファーゴ (WFC.US)$など5行が2023年Q4決算を発表し、銀行業Q4決算シーズンの幕を開ける。他の大手行は来週これに続く。

実体経済の重要なバロメーターとして、米国の銀行業の業績は、毎回の決算発表シーズンの初めに広く注目を集めている。 今回の業績で注目すべきポイントは何だろうか？

ブルームバーグのアナリストのコンセンサスによると、米4大銀行―JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループの不良債権（ここの不良債権とは90日以上未償還債務のこと）は、2023年最後の3ヵ月で244億ドルに増加すると予想され、2022年末より60億ドル近く増加する。市場では、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーを含むメガバンク6行の第4四半期業績は前年同期比で平均13％減益すると予想されている。

アナリストは、未償還債務と金利上昇の影響が長引くため、2023年最後の3ヵ月間に銀行の収益は縮小すると見ている。

バークレイズのアナリスト、ジェイソン・ゴールドバーグによると、第4四半期の決算説明会では、銀行は純金利収入の落ち込みが今年で底を打つと指摘するのではないかと予想している。

しかし、予想利益が落ちるにもかかわらず、投資家は最近、銀行株を買い続けている。 $KBW Nasdaq Bank Index (.BKX.US)$によると、銀行株は10月末からすでに30％以上上昇した。昨年末米連邦準備制度理事会（FRB）が利上げを終了する可能性を示唆したことが、この上昇に拍車をかけた。

トレップ・コマーシャル・プロパティ・リサーチ・グループの銀行業アナリスト、マット・アンダーソン氏は、「銀行業界は金利政策に大きく左右される。 しかし、投資家は2024年の経済について楽観的だ」と述べた。